中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

授業規律が楽しさをつくる

授業規律を徹底できていますか?

守るべきことを明確にしてあげることが子どもの安心感にもつながりますよ!

 

さて、今回は授業規律についてのお話です。

みなさんは授業規律についてどうお考えでしょうか?

↑こちらの本が非常に参考になりました。

 

〇教員としての立ち位置をしっかりと

私は自分で言うのも何ですが、生徒との距離が非常に近い教員だと思います。

どちらかというと勤務校の教員の中でも若いほうです。ですが、若さと関係なく、日常生活や授業、部活動などで子どもが身近に感じるように接しています。

しかし、絶対に超えさせない一線も引きます。

いくら距離が近くても私は丁寧な言葉遣いを心がけています。また、通常時は必ず「くん」「さん」をつけて呼んでいます(厳しい指導をするときはわざと呼び捨てにすることもありますが)。

また、子どもにも敬語で話すようにもちろん指導します。

こんな接し方なので、子どもから距離は近いんだけれども「教員」として見てもらえています。

「友達」のような教員になってしまう人がいますが、それは生徒に正しい指導をすべきときにできなくなるおそれがあります。

ですので、私はこういった姿勢で仕事をしているわけです。

残念な教員?学校教育の失敗学? (光文社新書)

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〇授業規律はどうしたら良いのか?

ここからが本題です。

そういうわけで、私は授業でも授業規律を非常に重視しています。

授業規律といっても、何も難しいことは要求しません。

・先生が話をしているときは私語をしない

・話をしている人を見て聞く 

・当てられたら「はい」と返事をする 

・「~です」という発表をする 

・チャイムと同時に授業を始める

この程度の簡単なことを徹底して守らせます。

それ以外は非常に穏やかに授業を進めるのですが、その一線だけは超えさせません。

ただこのルールを守らせるだけで、私と子どもたちの間で「教員」と「生徒」という関係性が出来上がります。

この関係性は「安心感」を生みます。

誰もが落ち着いて学習できる安心感です。

この安心感が授業の「楽しさ」を生むと私は考えています。

 

このルールを超えて、必要以上に生徒に厳しく接すると生徒は引いてしまいます。

授業は静かになりますが、そこに「楽しさ」は生まれません。

逆にこのルールが守られない授業では、他のこともだんだんと守られない授業になっていきます。

最悪、授業中に教員が話しているのに私語がひどくなったり、立ち歩く子が出てきたりと授業にならなくなってしまいます。

それもまた「楽しい」授業とは言えないでしょう。

 

これが、私が「授業規律を重視することが授業の楽しさにつながる」という持論の根拠です。

「授業規律」と「授業の楽しさ」、何となく反するものではないかと思われる方もいると思うのですが、両立するものだと考えています。

今さかんに取り上げられているアクティブラーニングを取り入れる際にも、「全て生徒に任せるよ」ではなく、「これ以上は認めないよ」というラインをしっかりと生徒に示すことだと考えます。

たとえば、グループ学習で子どもたち同志で相談するときはある程度任せます。

しかし、解説するとき、私は短時間しか話しませんが、そのときだけはしっかりと話を聞いてもらいます。

※アクティブラーニング関連記事はこちら。 

www.taguchizu.net

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〇では、授業規律をつくるためには?

その「授業規律」をつくるために私は二つの取り組みをしています。

一つは教科通信を利用して、授業規律を保護者の方も含め、周知徹底すること。

もう一つは授業の最初の5分間で授業規律の確認にもなるウォーミングアップとして、復習の質問をすることです。

この復習では、前回の授業内容の中から矢継ぎ早に10~20の質問をします。

難しい質問ではないので、前回のノートや教科書を見ればすぐに分かります。

1年生から続けていると3年生になっても30人近くが手をあげてくれます。

この復習の中で「先生の話を見て聞くこと」「発表のルールを確認すること」「他の人の発表を聞くこと」といった授業規律の確認をして授業をスタートすることができます。

この5分間が落ち着いて、穏やかに学習できる=楽しい授業につながっていると思います。

もちろん、基礎・基本の定着という意味合いもあります。

 

 

以上、私の授業規律を授業の楽しさにつなげる取り組みでした。