スローイングでしっかりとステップを意識していますか?
正しいステップを踏まないと悪送球のみならず、ケガのリスクも高まりますよ!
正しいステップを習得し、スローイングのミスを無くし、ケガ予防もしましょう!
〇意外に盲点!上手い選手ほど正しいステップで無くなる!?
内野手のミスの3割くらいはスローイングミスだと言われていますね。
なぜスローイングミスをしてしまうかは選手によって理由は様々です。
イップスぎみだったり、身体が横回転してしまったり、握り替えが下手だったり、ステップがおかしかったりと理由は様々考えられます。
スローイングミスの処方箋として「ワンバウンドスローを徹底する」ということを以前紹介しました。
ワンバウンドスローにするといろいろな課題をごまかせるんですよね。
イップスぎみでも叩けば何となくファーストが捕れるところに送球できるし、横回転の選手も叩こうと意識することで若干改善されます。
握り替えが下手でもワンバウンドの意識で、高く悪送球ということは無くなります。
あくまでも送球難を克服するまでの処方箋としてはいいと思います。
しかし、やはり根本的なところからスローイングが上手な選手になって欲しいですよね。
スローイングを指導する際に、上体の動きももちろん大事なのかもしれませんが、私は下半身の動き、ステップが特に重要だと考えています。
投げる方向にしっかりと軸足を踏み出してステップする。
このステップさえしっかりとできれば、そこまでひどく送球が乱れることはありません。
しかし、いろいろなチームの守備練習やキャッチボールを見てみると、意外とこのステップが正しくできていないことが多いです。
しかも、上手な選手や肩が良い選手ほどできていない場合も多いです。
非常に申し訳ないのですが、2017年日本一に輝いた西京ビッグスターズさんのベンチ前ノックを例に挙げさせていただきます。
西京ビッグスターズさんは全国大会の常連で、日本一にも何度も輝いている超強豪軟式クラブチームです。
私も何度か試合を見させていただきましたが、本当にすばらしいチームで、上手な選手も多いです。
しかし、それでもこの動画のようなステップになっています。
軸足のステップを中心に動画全体をじっくりと見てください。
軸足のステップが投げる方向にしっかりとステップできていないのがお分かりいただけるでしょうか?
横にステップしてしまっている選手が多いですよね。
横にステップした方が動きの流れとしては楽なのですが、力が投げる方向に働かないので送球が乱れやすくなってしまいます。
また、強い送球もしづらくなってしまい、それでも強く投げようとして肩の力に頼り、肩に負担がかかる原因にもなります。
要するに送球の乱れと故障に繋がりやすいステップということになります。
実はキャッチボールなどを見ていてもこのようなステップをしている選手はかなり多く、指導者が意識づけさせないと悪い癖になってしまいます。
前にしっかりとステップすること自体は難しいテクニックではないですから、指導者が何度も繰り返し意識させていくことで修正はできます。
こちらは説明する必要が無いくらいの超有名甲子園常連校明徳義塾高校です。
全員上手なのはもちろんですが、ステップも基本通り、しっかりと前にステップしていますよね。
このクラスの選手だとしっかりとステップできなくてもほとんどミスしないかもしれませんが、それでもこうやってしっかりとステップしてリスクを減らしているわけです。
それだったら小学生や中学生はなおさらもっともっとしっかりと前にステップを意識づける必要があると思いませんか?
↑こちらも合わせてご覧ください。
〇正しいステップをとにかく意識して練習しよう!
まずはキャッチボールの段階から正しいステップを意識して練習に取り組んで欲しいです。
最初はおおげさなくらいしっかりと前にステップするといいと思います。
指導者の方はぜひこちらの動画をご覧ください。
私がいつも参考にさせていただいている東京バンバータさんの動画です。
かなり上手な選手の多いチームですが、それでも監督さんが基礎を分かりやすく説明して徹底させています。
ステップする位置についても解説してくれていますのでぜひご覧ください。
こうやって丁寧にステップの指導をしているので、東京バンバータさんは守備練習でもこうなります。
セカンドやショートの動きなどで敢えてノーステップで投げる練習がありますが、それ以外は本当にしっかりとステップしているのがお分かりいただけますか?
特にサードからファースト、ピッチャーからセカンド、この辺りはしっかりと前にステップを意識していますよね。
いや、意識しなくてもできるくらい反復練習しているのかもしれません。
それくらい徹底しています。
ですからやはり送球も安定していますよね。
ぜひお手本にして欲しいと思います。
このステップを習得するにはキャッチボールとゴロ捕球での反復練習が重要になるので、そちらの記事も紹介しておきます。
ぜひ指導者の方が意識づけをして取り組んでみてください。
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