中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

コージィ城倉という逆張りばかりする漫画家!コージィ病とは何か?

おい、コージィ城倉!

逆張りばっかすんな!

コージィ病発症しないで最後まで描き切ってくれよ!

こっちはずっと応援してんだよ!

 

〇コージィ城倉という漫画家。

みなさんは「コージィ城倉」という漫画家をご存知でしょうか。

どちらかというと最近は「森高夕次」名義での漫画原作の方が有名かもしれません。

本題に入る前に、コージィ城倉がどのような漫画家なのか紹介していきたいと思います。

 

漫画家コージィ城倉としては「砂漠の野球部」が出世作となったと記憶しています。

※アフィリエイトはやっていません。ただの紹介用です。

こちらは1995年に週刊少年サンデーで連載がスタートした野球漫画で、様々な事情で神奈川県の強豪野球部を退部してしまった生徒たちを集め、鳥取県で甲子園を目指すというスポーツ漫画(ラブコメ要素もあり?)となっています。

当時野球少年だった私は野球漫画を愛読しており、単行本を購入し楽しんでいました。

正直言うと、野球漫画で一番好きみたいなレベルではありませんでしたが、途中まで普通に楽しめる漫画でした(後半の減点部分は後述します)。

 

次にコージィ城倉が野球漫画を発表したのは、2000年に週刊少年チャンピオンで連載を開始した「ショー☆バン」です。

「ショー☆バン」は野球少年小沢番太郎(略してショーバン)の中学1~3年の活躍を描いた作品で、コージィ城倉は森高夕次として原作を行っていました。

作画は松島幸太朗氏で、途中まで森高夕次=コージィ城倉だと知らずに楽しんで読んでいました。

正直、コージィ城倉は特別に絵や構図が上手いわけではないので、個人的には原作の方が向いていると思っています。

この「ショー☆バン」も松島氏の絵だから楽しめた部分もあるかもしれません。

「ショー☆バン」は33巻も続きました。

個人的には「砂漠の野球部」以上に正統派で、途中まではどストライクだったのですが、こちらも後半の展開には物申したいことがあるので後述させてください。

ちなみに「ショー☆バン」は2007年に続編である「ストライプブルー」も週刊少年チャンピオンで連載されています。

こちらももちろん後半の展開については物申したい作品です。

 

「ショー☆バン」の次のコージィ城倉作品は週刊少年マガジンで2003年から連載がスタート(途中から別冊マガジンspecialに連載移籍)した「おれはキャプテン」になります。

この作品、途中までは「ショー☆バン」と並行して描かれていて(「ショー☆バン」は原作ですが)、「キャプテン2」「グラゼニ」「4軍くん」などを平行して仕事をこなしている現在もそうですが、コージィ城倉はマジで仕事は早いと思われます。

「おれはキャプテン」は今にして思えば、ちばあきお氏の「キャプテン」に大きな影響を受けた作品だったのだと思います。

「環境が人を変える」という中学野球部顧問の先生の考えでキャプテンになった霧隠主将(カズマサ)の中学~高校時代の活躍を描いた作品で、個人的にはコージィ城倉史上最高の作品だと考えています。

が、やはり後半の展開に(以下略)

 

ここまでは好きな人は好きみたいな漫画家、原作者だったと思うのですが、世間の注目を浴び始めたのは2010年から週刊モーニングで連載が始まった「グラゼニ」でしょう。

「グラウンドには銭が埋まっている」という考えをもつプロ野球選手としては平凡なサウスポー中継ぎ投手「凡田夏之介」が自分よりも年収が上の選手を倒し、のしあがっていくというサクセスストーリー。

こちらの作品は「このマンガがすごい!」でオトコ部門2位になったり、講談社漫画賞を受賞したり、さらには(私は見ていませんが)アニメ化されたりしたため、私のような野球マンガ好きだけではなく認知された作品となりました。

この「グラゼニ」は個人的には熱血野球漫画が好きな私としてはそうでもなかったのですが、世間的にはコージィ城倉(森高夕次)の最大のヒット作となったわけです。

こちらの作品はまだ連載終了していませんが、やっぱり後半の展開(以下略)

 

そして最後に紹介するのが、「ちばあきお」氏の野球漫画史上に残る名作「プレイボール」そして「キャプテン」の続きを描いた「プレイボール2」と「キャプテン2」です。

「プレイボール」も「キャプテン」も伝説の作品で、私は全く世代ではありませんが、高校生のときに全巻揃えてチームメイトに紹介していました。

「プレイボール」は「キャプテン」の初代キャプテン谷口の高校時代を描いたスピンオフ作品なのですが、「キャプテン」が墨谷二中、「プレイボール」が墨谷二中を卒業した選手たちが進学した墨谷高校を描く続編と考えてもらって大丈夫だと思います。

ちばあきお氏逝去に伴い、未完の作品となっていたのですが、40年以上の時を経て、コージィ城倉がリメイクや外伝作品ではなく、「続き」を描くことになった作品となります。

2017年に「プレイボール2」の連載開始が発表された際、私を含め、「キャプテン」「プレイボール」ファンは楽しみなような、不安なような、複雑な心境であったと思います。

完全なリメイク作品、コージィ城倉の作品として世に出るのではなく、ちばあきお氏の「プレイボール2」の最終回の続きから描かれるわけですから。

絵柄、作風は満点に近く感じました。

選手の性格の捉え方、野球のプレーシーンの描き方は本当にそっくりです。

特にちばあきお氏のファンなら分かると思うのですが、あの独特な守備のスライディングキャッチがちゃんと再現されています。

シュートのククッみたいに曲がるところもです。

ですが、残念ながら後半の展開が(以下略)

 

〇コージィ病という病

ということで、ここまでコージィ城倉の歴史と簡単な作品紹介をしてきました。

それぞれの作品で「後半の展開が…」と述べさせていただきましたが、そうです。

そうなんです。

コージィ城倉は「コージィ病」とでも呼ぶべき、「何が何でも逆張りしなければならない深刻な病」をわずらってしまっているのです。

 

そもそも我々スポーツ漫画ファンがスポーツ漫画、野球漫画に求めていることは何なのでしょう?

人によって異なるとは思いますが、それは漫画でしかできないような主人公(主人公チーム)の活躍や無双状態を見ることだと思うのです。

そりゃもちろんその過程において「挫折」「敗戦」は必要だと思います。

しかし、それを乗り越えて最後には活躍する姿が見たいのです。

たとえば私の大好きな野球漫画の一つにハロルド作石氏の「ストッパー毒島」があります。

1996年からヤングマガジンで2年間連載されていた作品ですが、今でも根強い人気のある作品です。

「ストッパー毒島」は終盤で主人公左腕毒島大広のアスレチックスが、毒島のプロ初打席が満塁ホームランとなる劇的な勝利で3位ながらM7を点灯させるという展開になります。

ここから優勝するためには1敗もできないという戦いが始まるのですが、激戦続きを勝ち抜き(引き分けもありましたが)優勝するのです。

バイク事故で負傷した選手が負傷を隠して激走したり、頭部死球を受けて入院中の正捕手が病院を抜け出してサヨナラホームランを打ったり、最終戦ではエースが初回に打球を受けて降板、その後ストッパーの主人公が緊急登板ロングリリーフし、最後にはロッテの4番、兄の毒島貴志から当時の世界最速163kmのストレートで三振を奪い、優勝、さらには1試合20奪三振の日本記録樹立したりという「漫画かよ!」(いや漫画なんですが)という展開でフィナーレを迎えるんです。

こういうのでいいんですよ本当に。

こうした漫画と比較し、コージィ病にかかるとどうなるか見ていきましょう。

 

まずは「砂漠の野球部」。

主人公の土屋はもともと剛速球とフォークボールを武器に圧倒するタイプの選手でしたが、後半になり身長が伸びすぎたという理由でバランスを崩しめった打ちされるようになります。

そこでアンダースローに転向。

しかも、アンダースローからひたすらサイレントカーブという非常に地味な魔球?を投げ続けるという見ていても何もおもしろくない投手になってしまいます。

特に三振を奪ったりしません。

ただ淡々と打ち取るだけです。

そこに無双感はありません。

幸いにも砂漠の野球部は甲子園出場を果たすので、コージィ病の中ではまだマシと言えます。

また、他作品もそうなんですが、最後の方の試合がダイジェストにもなりがちです。

「砂漠の野球部」はもしかしたら打ち切りだったからかもしれませんが、それにしてもいつも後半の試合は巻かれてしまいます。

これはコージィ病のもう一つの側面、「飽きっぽい」というのも影響があると思われます。

甲子園を決める試合で決勝ホームランを打つのって、主人公でいいと思うんですよ。

もしくはそれに近いくらいドラマがある選手。

コージィ城倉は下手したら「お前誰?」みたいな選手に打たせることがあるんですよね。

マジで逆張りしてくるんですよ。

あと後半ダイジェストにも関連するかもしれないのですが、後半になると主人公の感情消える現象も起こります。

これは敢えて主人公の感情や背景を描かないことで、読者にも主人公サイドがどうなったか分からなくさせる意図があるのだとは思います。

ですが、コージィ城倉の作品って基本的に主人公は陽キャの代表みたいなやつが多いので、後半になって急に無口で何考えているか分からなくなるんで、「主人公サイドはどうなったのか?」と考える前に、「主人公の頭大丈夫か?」みたいになってしまうんですよ。

砂漠の野球部の土屋。お前、急に黙んな!修行僧みたいになるんじゃねえ!

 

次は「ショー☆バン」。

こちらも最終的に全国制覇しているので、一応主人公が無双はしてくれます。

ですが、全然無双感はないです。

3年進級時に年代ジャンプして、ライバルに視点が移ります。

主人公チームは最強の敵みたいな扱いで進行していきます。

ですがその中で、主人公の小沢番太郎の投手としての活躍は描かれないんです。

周りのチームは「故障しているのか?」「エースではなくなったのか?」のような反応をしています。

実際は顧問の鬼頭の情報戦略の一つで、その効果もあって全国制覇することができたのですが、そうじゃないんですよ。

中学野球、高校野球を題材にした漫画で三年間描くのはダレるんで、年代ジャンプするのは別にいいんです。

「砂漠の野球部」も「ショー☆バン」も年代ジャンプとセットでダイジェストになるんですよ。

読者は正攻法で、堂々と勝ち上がっていく姿が見たいんですよね。

「ショー☆バン」でいったら、別に視点移さなくていいんで、お山の大将だった主人公の番太郎がチームを立派にまとめ上げるようになる姿が見たかったし(最終的になるのですが視点が移ったせいでその過程はよく分からず)、そうなった番太郎が全国から注目・マークされる中でも全国制覇する姿が見たかった。

それが見たいくらい2年次までは番太郎の心身の成長が非常に丁寧に語られていました。

そういったカタルシスを得るためには、全国大会で全試合ノーヒットノーランやるくらいでも別に文句なかったです。

あのまま真っ当に成長を描き、全国大会でも活躍してしまうと読者の期待に応えてしまうことになるので、「ショー☆バン」の主人公小沢番太郎は逆張りばかりしたがる「コージィ病」の犠牲者の一人と言えるでしょう。

あとやっぱり後半主人公サイドを極端に描かなくなるので、主人公が無口になります。

おい、小沢、お前も急に黙るな!反抗期か!厨二病か!

 

「ショー☆バン」の続編である「ストライプブルー」も「コージィ病」が出ました。

「ストライプブルー」は「ショー☆バン」の主人公小沢番太郎の弟、両投げ投手小沢亜穂の活躍を描いた作品です。

こちらは亜穂は順調に成長を遂げており、順風満帆に甲子園出場を決めて作品が終わっていますので、「コージィ病」は出ていないように感じる方もいるかもしれません。

ですが、こちらの作品も夏の選手権大会で亜穂の活躍はほぼダイジェストになってしまっていまして、むしろ主人公はキャプテンである縞青海(しまおかい)のように描かれています。

これ完全に「コージィ病」の症状でしょう。

「コージィ病」の症状として、アイデアが出すぎる、そのアイデアを使いたすぎるというものもあります。

「砂漠の野球部」も読者は別に感じてないのに、自分で勝手にマンネリを感じて主人公のツッチーはアンダースローに転向させられ、見栄えも悪い気持ち悪い謎の変化球を習得させられていました。

「ストライプブルー」は特に小沢亜穂は魔改造されてはいませんが、この作品はただ単にコージィが両投げの投手を描きたかっただけだったんでしょう。

その結果、飽きてきて、「キャプテンをスタメンから外した方が盛り上がるな」とか「初回先頭打者でホームラン打ったら守備から交代で優勝させたろ」とかおもしろいアイデアを描きたくなったんだ思います。

あんだけ捕手が上手い縞青海が捕手以外全くできないってのもだいぶ謎ですし、下手でもあんだけ打てるならファーストでもライトでも使えよ無能監督とか思ってしまうのは私だけだったんでしょうか。

この作品は別に主人公の感情が描かれなくなることはないので、一応亜穂の人格は保たれます。

ですが、もはや主人公感は無いです。

そして監督は何考えているか分からなくなります。

おい監督、お前も黙るな!謎采配すんな!

マネージャー、お前目立ちすぎだ!ヒロイン他にいるんだよ!

 

続く「おれはキャプテン」はだいぶ我慢したのですが、最終的には「コージィ病」が

出てしまいました。

と言っても、中学~高校までを描いた作品としてはだいぶうまくまとまっているので、それでも名作野球漫画だと思うのですが、最後はやはりダイジェストになってしまいました。

この作品の素晴らしいところは中学時代から丁寧に描かれているのでライバルが多いんですよ。

中学時代のチームメイトが高校ではライバルになったり、逆に中学時代のライバルがチームメイトになったり。

さらには高校2年次に甲子園にも出場しているので、全国のライバルも出てきているんですね。

スポーツ漫画ではいかにライバルを魅力的に描くかが大事だと思うのですが、パッと出のキャラクター・チームってのはどうしても魅力がなくなります。

そういう点で分かりやすいのは「アイシールド21」というアメフト漫画だと思います。

アイシールド21の関東大会はまさにライバルを魅力的に描くためにはどういうトーナメントを組むべきかというお手本のようになっています。

初戦は神龍寺ナーガという関東無敗の最強チームで、主人公チームの司令塔ヒル魔のライバル金剛阿含が中心のチーム。

準決勝が主人公小早川セナのライバル進清十郎のいる王城ホワイトナイツ。

決勝が東京都大会で主人公たちが敗れた西部ワイルドガンマンズを破った白秋ダイナソーズ。

白秋ダイナソーズがパッと出のチームにあたるのですが、対戦前から司令塔のマルコやどう見ても作中最強の力をもつ蛾王力哉の登場や強さがしっかりと描かれており、西部ワイルドガンマンズと再戦するよりは良かったと思われます。

これまで作中で丁寧に描かれてきたライバル関係にしっかりと決着をつけて優勝しているのがいいんですよね。

「あいつと結局やってないやん」とか、「あれだけ待たせておいてダイジェストかい」みたいな試合が無い。

ただ、アイシールド21はこの後のクリスマスボウルの帝黒アレキサンダースと世界大会全部がパッと出のチーム・選手との対戦みたいになってしまって面白くなかったんですけどね。

話は逸れましたが、要は「おれはキャプテン」は高校3年の選手権大会が一番おもしろくできるはずだったんです。

中学時代のライバルたちと初戦であたり、その後2・3戦ダイジェストにして、準決勝、決勝を熱く描けば良かった。

多分、人気もあって打ち切りではなかったと思うんですよね。

それなのに、ポッと出の美派里高校にスポットを当ててしまい、その美派里高校との決勝以外はダイジェストになってしまいました。

確かに主人公チームの「オースチン(主人公霧隠の2学年下の女子)」と美派里高校の因縁は丁寧に描かれていました。

でも読者はそっちよりも中学時代からのライバルとの決着を期待してましたよね。

「コージィ病」が出てしまい、そっちの決着はもはやどうでも良くなり、新たにおもしろそうな対戦を選んでしまったのだと思います。

しかも、特におもしろくなかったという。

おまけに最後の甲子園は結局描かれず。

30巻以上やってきて何だったんでしょうか。

おい、カズマサ!普通に甲子園で戦え!

あと卒業後のあの浪人軍団あれは何なんだ!普通に大学野球編にしろや!

 

現在進行形の「グラゼニ」も「コージィ病」発症でヤバい。

他のプロ野球を扱った作品と違って、「中継ぎ」の「サイドスロー」「サウスポー」投手に焦点を当てたという点で設定の妙がありますよね。

「グラゼニ」に限らず、コージィ城倉(森高夕次)はこうしたおもしろい設定を考える天才だと思っています。

「砂漠の野球部」も「おれはキャプテン」も「ストライプブルー」も設定だけでおもしろいですもん。

でもコージィ病でおもしろい設定を思ついたらその作品でやろうとしちゃうんですよね。

「グラゼニ」も主人公の凡田夏之助が年俸1800万円からのし上がっていって、普通にMLB挑戦して年俸10億円達成、年俸40億円の打者をワールドシリーズで打ち取る流れで良かったと思うんですよね。

先発転向もFAも全然ありだと思うのですが、変にリアルにスランプに陥ったり、故障したりするので、順風満帆にいかなすぎるんですよね。

おまけに「コージィ病」で思いついた左のナックルボーラーのおっさんがMLBに挑戦に舵を切ってしまったのでもはや別漫画ですよね。

これはこれでおもしろいっちゃおもしろいんですが、「グラゼニってなんだっけ?」状態ですよ。

おい、夏之助!ナックルボーラーになるな!別の漫画でやれ!

 

そしてトドメはちばあきお氏の「プレイボール」および「キャプテン」の続編である「プレイボール2」と「キャプテン2」です。

まあ正直、他の作品はいいんです。

自分の作品なんだからいくら「コージィ病」を発症して逆張りしまくっても全然いいんですよ。

「ああ、コージィ城倉(森高夕次)ってそういう漫画家だから仕方ないよな」って思われるだけですから。

私は正統派が好きなので「コージィ病」展開は好きではありませんが、「コージィ病」展開が好きな方もいるかもしれませんし。

ですが、「プレイボール2」と「キャプテン2」ではやっちゃいけないでしょう…。

ちばあきお氏の思いを受け継いだ作品にできないなら最初から描いてはいけないと思うんです。

「ちばあきおの伝説の作品をコージィ城倉が大胆アレンジ!」

みたいな作品だったら別ですが、「続編」と銘打ってしまっていますからね。

まあ「プレイボール2」は序盤はがんばって我慢していた気がするのですが、キャプテン谷口のパワーアップイベントが無く、井口に焦点が当てられていたのは何か違う気もするんですよね。

特訓でレベルアップは「キャプテン」からの伝統なので全然いいんですが、谷口のパワーアップイベントが見たかった。

最後はパワーアップした谷口が佐野の東実との決勝戦に臨む展開が一番熱かった気がするんですけどね。

まあでも、これはあくまでも私の希望なので、コージィ病を大きく発症しなかった「プレイボール2」はまだ許しましょう。

「キャプテン2」の逆張り連続コージィ病はちょっと許せません。

そもそも墨谷二中最後の近藤キャプテンの路線変更ぶりがひどい。

合理的な練習、文武両道に舵を切って結果を残すって、いや普通の漫画ならいいんですが、仮にもこれは昭和の野球漫画「キャプテン」ですよ。

根性野球もいいところ。

一日練習なんて生ぬるい。

朝未明から夜中まで練習してきた漫画です。

あまりの猛練習で負傷者が出て、全国大会を辞退するくらいの漫画ですよ。

突然令和みたいな練習されてもちょっと困惑してしまいます。

繰り返しますが、他作品なら全然いいんですよ。

「全国制覇したけど、あんな方法でいいんだろうか?」

そんな展開でもいいんです。

が、ちばあきお氏がそう描いただろうかという視点が常につきまとうわけですよ。

アホすぎた近藤を無理やり墨谷高校に入学させて4世代キャプテンが集結という展開にしたかったとしてもちょっとちばあきお氏がやる展開ではないかと…。

普通に引退後に家庭教師つけて猛勉強で合格で良かったのではないでしょうか。

そんで4世代キャプテンが谷口監督、丸井キャプテンで集結。

まあこれは確かにおもしろい展開なので許そう。

でも予備校がらみの話、しかもそっからのライバル誕生、決勝がお花茶屋高校って…。

逆張りいい加減にしろよ。

そこはやるならせめて準々決勝くらいでいいんだって!

さらには最後の最後にスローボールを打ちあぐねる展開…。

墨谷高校ってそんなんで抑えられるチームだったんか…。

まだ決着ついてませんが、これで負けて連載が終わるようだったらマジで暴れますよ。

あとやっぱ谷口の感情がだんだん分かんなくなってきてんだよ!

言うたら丸井と近藤とイガラシ以外大体何考えてんのか分かんねえよ!

 

〇まとめ

いや、もうここまでで1万字近いですよ。

当ブログは中学野球部に役立つ情報を掲載しているブログですが、コージィ城倉に1万字ですよ。

いかに私がコージィ城倉に物申したいかが伝わるかと思います。

いや、正直に言いますよ。

コージィ城倉は天才だと思います。

漫画家として、原作者として、これだけのヒット作を世に出しているんですからそりゃもう天才に決まってますよ。

もっと言えば、野球漫画界で言うたら唯一無二の存在ですよ。

もはや野球漫画なんて少年野球~プロ野球でカテゴリが違うだけで、設定はほとんど出尽くしているわけじゃないですか。

そんな中で設定の妙でこんだけヒットさせてるんですから唯一無二の存在ですよ。

コージィ以外で設定が際立っている野球漫画って他にそんなないです。

もともと野球賭博をしていた主人公が活躍する「甲斐谷忍氏」の「ONE OUTS」とか、

主人公がファンのおじいちゃんから1000万円もらって甲子園出場を目指す「三田紀房氏」の「砂の栄冠」とか、

この辺りは設定おもしろいな~と思いました。

「MAJOR」や「ダイヤのA」とか「BUNGO」あたりの大ヒット作品は正統派野球漫画なんですよ。

もちろん正統派野球漫画も大好物なんですが、正統派はもはや出尽くしているので、正統派作品でヒットさせるには「MAJOR」の満田拓也氏や「ダイヤのA」の寺嶋裕二氏くらいの漫画の上手さが必要になると思うんですよ。

この人たち、正直何描いてもヒットするくらい漫画上手いじゃないですか。※寺嶋氏他作品ないけど。

そう考えるとコージィ城倉が漫画上手いか?

上手くないですよ。

もはやアイデアだけで生きている漫画家・原作者じゃないですか。

だから天才なんすよ。

天才なんだから、最後までコージィ病発症せずに描ききれってことなんすよ!

丁寧に描いていったら、「おれはキャプテン」なんてプロ野球編もいけましたよね。

平成のドカベンにもなり得た作品だと思いますよ(言い過ぎ)。

 

とにかく、ファン代表として言わせてもらうぞコージィ!

お前は天才だ!

天才だから思いつくこともあると思うが、お前の作品はファンが待っている作品だ!

最後まで同じ路線で描き切れ!

応援してるぞ!

この記事見たらサイン色紙くれ!

 

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