硬式野球の常識は軟式野球では非常識!?
1・2塁では思い切ってファーストをベースにつけよう!
〇どうして1・2塁だとファーストをベースから離して守らせるのか?
今回はすごく細かい話で申し訳ないのですが、ランナー1・2塁の際のファーストの守備位置について書きたいと思います。
以前、ポジショニングについては書かせてもらいました。
これらの記事の中で、定位置としてセカンドがかなり2塁ベースに寄り、一二塁間の打球はライトにまかせてライトゴロにするという話をしました。
その話に関連するのですが、通常、他のチームを見ているとランナーが1・2塁の場合(もしくは満塁の場合)、ファーストはベースにつかずに守っているケースが多いですね。
というか、それがセオリーになっていると思います。
プロ野球や高校野球でも当然そうやって守っています。
しかし、軟式野球では内野手のポジショニングで述べたように、一二塁間の打球はライトがアウトにするわけですから、ファーストはそんなに広く打球を追う必要はありません。
むしろあまり打球を追ってしまうと難しい投内連携になってしまうので、追わないほうがアウトにできる可能性が増します(弱い打球はセカンドが追い付きます)。
ですので、私はランナーが1・2塁にいる場合もファーストはベースについているべきだと考えています。
ただし、ライトがライトゴロをしっかりと取れるように練習をする必要はあります。
練習をするとともに、ある程度守備力のある選手をライトに配置する必要がありますよね。
※ただし、長打力のある左バッターなどの場合はライトゴロを取ることがなかなか難しいです。その場合はベースから離れて守るべきだと思います。
〇ファーストをベースにつけておくことのメリット!
一番大きなメリットは、そうすることで1塁ランナーのリードが大きくとれなくなることです。
1塁ランナーのリードを短くすることで長打でホームまで返って来る可能性が減りますし、セカンドフォースプレーの可能性も増します。
そうなると、「センターゴロ」を奪えるようになります。
通常なかなかセンターゴロを奪うことは難しいですが、1塁ランナーのリードを短くすることでセンターへの強い打球をセカンドでアウトにすることができるようになります。
これは2アウトで特に有効で、通常であればバックホームしなくてはいけないところをセカンドでアウトにしてチェンジにすることができます。
私はこの方法で何度かピンチを救われました。
もちろん、相手打者が4番バッター、左の強打者などで深く守らなくてはいけない場合は難しいのですが、それ以外は有効なので試してみてください。
たまにはちょっと常識を疑ってみることも大切かもしれませんね。
里崎さんも言ってました。
なかなかおもしろい本です。
ちなみに2018年秋から中学軟式でも使用球がM号球に変わります。
M号球に変わる影響でライトゴロが無くなるのではないかと考えている方もいるようですが、むしろ私はライトゴロが増えるのではと思っています。
以前こちらの記事で書かせていただきましたが、中学野球、高校野球のチームのほとんどで右バッターの際のライトの守備位置が深すぎる傾向にあります。
現在のポジショニングでは右バッターがフライでライトの頭を超すことは至難の業です。
M号球に変わって長打が増えることは十分にあり得ますが、ライトオーバーの長打がものすごく増えるということは考えにくいと思っています。
むしろ、1・2塁間を抜けるゴロの打球が強くなってライトゴロが増えるのではないかというのが私の意見です。
実際、ボールが切り替わりましたが、ライトゴロが無くなったということはありません。
やはり新軟式球でもライトゴロは狙えます。
(追記)
M号球に変わり、「外野4人シフト」という新たなポジショニングを考案しました。
↑詳しくはこちらをご覧ください。
外野4人シフトではランナー1・2塁の際にファーストがベースにつき、ランナーのリードを抑えることにより、外野に飛んだ打球をどこかでフォースアウトにできるようになります。
かなりおすすめです。
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