中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報、教育問題への提言も掲載していきます。

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興南高校からヒントを得た部活内委員会の取り組み!

選手の力をさらに引き出すために

「自主性」を正しく伸ばしませんか?

 

〇指導者主導のチームが多い!

学校現場において、学級運営や委員会活動では「生徒の自主性」が盛んに叫ばれるものの、全国の部活動を見回してみると、指導者主導の部活動がものすごく多い気がします。

もしくは、生徒主体という名のもとの「放置」です。

 

では、私がもっていた野球部はどうかというと、明らかに教員(私)主導でした。

実力としても、赴任した当初よりは強くなってきていたものの、市内ベスト8の壁をなかなか破ることができずにいました。

当時、学級担任としては、係活動などに力を入れ、自立した学級作りにある程度の成果を出せていたことから、

「学級のように、生徒の自主性がもっと育てば、強い組織になるのではないだろうか。」

そんなように考えるようになりました。

 

そんな仮説が生まれたときに出会ったのが、興南高校野球部監督である我喜屋先生の著作でした。

非常識 甲子園連覇監督に学ぶ 勝ち続ける強いチームのつくり方

非常識 甲子園連覇監督に学ぶ 勝ち続ける強いチームのつくり方

 

 「生徒の自主性を育てるために、部活内委員会を設置している。」

これだ、と思いました。

我喜屋先生の実践は高校でのことですが、きっと中学生だってできるはずだと挑戦させることにしました。

 

〇部活内委員会の設置

そこで、3年生が引退したタイミングで部活内委員会設置の話し合いを行い、生徒とともに考え、委員会を設置することにしたのです。

委員会を初めて設置した際の野球部の部員数は2学年で21名いました。

これは近年の中学校野球部の規模としては大きい方です。

部員が多くて良いことも多い反面、一人ひとりの責任感は薄れてしまいがちです。

現にこのときの野球部では部長の生徒が強力なリーダーシップを発揮してくれる一方で、ただ参加しているだけに見える生徒も複数いました。

本来はもっといろんなことができるはずなのに、役割がないために力を活かしきれていない子もいたのです。

 

そこで部活内委員会を設置。

委員会は全部で五つです。

これは1グループが4名程度になるように(一人ひとりの責任が生まれるように)決めました。

「部活動をさらに良いものにするために必要な委員会を考えよう」とみんなで委員会を考え、五つの委員会が発足したのです。

 

1、庶務委員会

…練習試合相手校へのおもてなし、遠征時の引率、ミーティングで諸連絡の伝達、鍵の管理、部活通信の印刷など

 

2、美化委員会

…準備や片付けの役割分担決め、グラウンドの管理、自主清掃の日程決め、ボランティア活動時のリーダーなど

 

3、練習委員会

…キャッチボールのペア決め、練習グループ決め(私の練習はグループ練習が多い)、平日の練習内容を考えるなど

 

4、部活ノート委員会

…部活ノートの回収、部活ノートを見て反省事項を部員に伝える、部活ノートの内容向上研修の実施など

 

5、日本一委員会…何かの分野で日本一の部活動を目指そうということで設置された。実際生徒が考えて取り組んだのは「日本一のキャッチボール」「日本一の校歌」「日本一の礼儀」など

 

以上が五つの委員会の内容になります。

よく係活動なら行っているという部活動は聞きます。

しかし、委員会活動が係活動と異なるのは、

「生徒が部活動を良くするために、主体的に考え、自分たちで立案、そして実行する」という点です。

したがって、委員長を中心に週に一度程度委員会の時間を取り、反省とともに今後の活動方針を考えさせました。

私が今までにやっていたことの多くを委員会に委譲したのです。

逆境を生き抜く力

逆境を生き抜く力

 
監督と甲子園5 我喜屋優監督 興南(沖縄)

監督と甲子園5 我喜屋優監督 興南(沖縄)

 

 

〇部活内委員会の効果

効果はすぐに出ました。

部長ではないが、それなりの力をもっていた子たちが委員会でその個性を活かし始めたのです。

庶務委員長はレギュラーではない大人しい子でした。こちらから見ていると「友達がいるから入部したのかな?」というような子でした。

しかし、庶務委員長になってからは「この子はこんなに気が利く子だったのか」と思うほどの活躍を見せてくれました。

委員会内の後輩への指導も熱心に行ってくれました。

不思議なことに、委員長として存在感を増すにつれて、野球のプレーもどんどん上達していきました。

 

練習委員会には「平日の練習メニューを決めることができる」という強力な権限を与えました。

練習委員会の子たちは少し焦ったと思います。自分たちが決めたメニューで都大会に行けるかどうかが決まってくるわけですから。

毎日一生懸命に考え、休み時間に私のところに「このメニューにします」と持ってきますが、もちろんダメ出しも入ります。

「あれ、先週の試合でバントが決まらなかったのに、今日はやらなくていいんだ?」

そんなやりとりを通じて、日に日に良い練習ができるようになっていきました。

 

また、委員会内で2年生と1年生の有意義な会話が増えました。

先輩後輩がともに学び合う状況が自然とできたわけです。

翌年、1年生は先輩となったときに、またすばらしい委員長になってくれました。

日に日に生徒の自主性が育っていく様子が見て取れた日々でした。

 

ちなみに、部活動の成績はどうなったかというと、この委員会を始めた代は市内40校中でベスト8→ベスト4→準優勝で27年ぶりの都大会出場、さらに都でも勝利し、ベスト16とすばらしい結果を出してくれました。

部活内委員会がこの結果に寄与したことはまちがいないと私は思っています。

この部活内委員会は野球部以外でももちろん取り入れることができます。

私はバドミントン部でも取り入れ、成功しました。

注意点としては、「ただ単に役割分担にならない」ことです。

ただの役割分担では生徒の自主性は生まれないし、生徒が育ちません。係との違いはその点になります。

また、意図的にあまりスポットが当たっていなかった子にスポットを当てることも必要だと思います。

先の例で言うと、庶務委員長は私が意図的に指名した部員になります。

我慢することも重要です。生徒に任せるわけですから、失敗も多いです。フォローも大変です。

時には「自分でやった方が楽だ」と思うこともあるかもしれません。

しかし、それでも我慢して指導を続ければ、きっと効果があらわれてきますよ。

みなさんもぜひ、自主性を重んじた委員会活動に取り組んでみてください。

きっと子どもたちの新たな一面を見ることができるでしょうし、我慢強く指導すれば自主性の備わった強い組織を作ることができると思います。

 

ちなみに我喜屋先生に影響を受けて始めたことに「ゴミ拾い」もあります。

多くのチームで取り入れているかもしれませんが、ゴミ拾いの記事もどうぞ。

www.taguchizu.net

 

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