中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

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2塁ランナーのリードの仕方!大きなリードを取るための工夫!

2塁ランナーのリードはどのようにしていますか?

勝敗を分けることもあります!

参考になれば幸いです!

 

〇2塁ランナーのリードの仕方

2塁ランナーは1・3塁と異なり、常には野手がベースにはいません。

そのため、セカンドやショートの位置に応じてリード幅を変えることが求められます。

プロ野球くらいのレベルになってくると、野手の動きも速いですし、牽制球であっても140kmを超えてくるわけですから、なかなかリードを大きくすることができないということもあるかもしれません。


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正直、そのレベルで野球をしたことがないのでよく分かりませんが、私がプレーした大学野球まではやはり2塁の方がリード幅は大きくできました。

なので、中学野球ならなおさら野手の動きに応じて大きなリードを取ることが求められると思います。

ここで重要になるのが、「野手の動きに応じて」という部分です。

常に大きなリードを取るのではなく、ショートやセカンドがベースに近ければリード幅を小さくする必要があります。

ということは、細かに横に動ける姿勢でなければいけないということになります。


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こちらは走塁のプロだった鈴木尚広さんの動画ですが、膝に手がつくくらいの低い姿勢でリードを取っています。

このくらい低くないと1塁では瞬時に戻ることができません。

1塁の場合は投手がセットに入ってから細かく横に動くことはほぼありませんからこれが正しいと思います。

ですが、2塁の場合、これだと横移動が難しくなります。

ですので、牽制球で140kmみたいなことにならない中学軟式では、2塁ランナーの場合はもう少し姿勢を高くし、ももに手をあてるくらいの高さでいいと思っています。

もちろん、野手がベースにベタづきなどといった状況では、姿勢を低くする必要があると思います。

 

〇大きなリードを取るために

先にも述べましたが、基本的には2塁ベースに野手はベタづきではいません。

野手がいないならある程度横に細かく動けるという条件で、大きなリードを取ることができます。

ただし、ほとんどの選手はセカンドショートの位置が分からないと思う(私はほとんど見えませんでした。たまに気配で分かる選手がいました。)ので、チームで協力することが必要になります。

私は以下の3つに分けていました。

1…野手がベースのすぐ近くにおり、牽制ができる状態。

2…野手がベースから少し離れており(野手のスピードによるが2m程度が目安)、すぐには牽制できない状態。

3…野手が大きくベースから離れており、この位置からは牽制ができない状態。

この3つをベンチとコーチャーの選手が2塁ランナーに伝達します。

ピッチャーがセットポジションに入ってからはベンチから声を出すことはできないので、メインはコーチャーの仕事になります。

多くのチームで「ショート後ろ!」「セカンド入った!」などと声を出していますが、ランナーにセカンドとショートの違いは不要な情報です。

これだと長い上に必要な情報が伝わりません。

一瞬で伝えて欲しいのは先に述べた「1~3」のどの状態なのかです。

「ニア!」「ファー!」という声をかけているチームもありますが、それでもまだ情報が足りないと思います。

なので「1!1!(牽制の可能性が高いです)とか「1!1!2!2!3!(次第に野手が開いています)という野手の位置を表す数字を伝えることがオススメです。

この方法だと瞬時に野手の位置と牽制リスクを伝えることができます。

ランナーはその数字に応じてリードの幅を狭めたり広げたりすることが重要になります。

コーチャーもランナーもそれなりの練習が必要になりますが、これでランナーによっては6mほどのリードを取ることができます。

私は

1=350センチ

2=450センチ

3=450センチ以上、(選手によっては目指せ600センチ)

で練習していました。

ぜひ取り入れてみてください。

 

このリードが取れれば3盗もしやすくなります。

3盗についてはこちらの記事をご覧ください。

www.taguchizu.net

 

〇2塁ランナーのリードの走路はどう取っていますか?

また、2塁ランナーのリードの走路について悩みませんか?

0アウトや1アウトなどの3塁への進塁が優先される場面では2・3塁間のほぼライン上に。

2アウトなど外野に抜けた打球でホームまで生還したいという場面では2・3塁間を結ぶラインよりも後ろにリードを取り、3塁を回ったところで膨らまないようにする。

これが一般的なリードの走路ではないかと思います。

ですが、中学軟式でもこれが正解なのでしょうか?

 

個人的には、自チームの打力と相手チームの守備力にもよるのですが、平均的なチーム同士の対戦であれば、2・3塁間を結ぶライン上(つまり、おおよそ3塁への最短距離)でいいのではないかと考えています。

その理由としては、これまでの自分のチームの練習や試合を振り返ってみると、

①2アウト2塁でバッターが外野前にヒットを打って、本塁クロスプレー。走路を後ろに取っていたためにセーフ。もしくは走路が2・3塁上に取っていたためにアウト。

②2アウト2塁で3盗を仕掛けたり、ワイルドピッチorパスボールが起こったりした際に、走路を後ろに取っていたためにアウト。もしくは走路が2・3塁上に取っていたためにセーフ。

どちらのケースが多いですか?

私は圧倒的に②のケースが多いと感じています。

 

そもそも中学軟式の場合、打率が2割ないバッターも多いと思うんですよね。

そうなってくると、外野に打球がなかなか飛ばないバッターも多いです。

そして、そのため外野も高校野球に比べて浅いですし、足も速くないのでレフト前ヒットやライト前ヒットだと本塁に突入していいようなタイミングになりません。

したがって、①のケースがあんまり多くならないと思うんですよね。

で、まともに打っても2塁からだとなかなか点が入らないので、増えるのが3盗だと思うんですよ。

高校野球以上のカテゴリーだとセオリー的に2アウト2塁から3盗ってあんまりしないですよね。

ヒット1本で得点が入る可能性があるわけで、そこでギャンブル要素の高い3盗で進塁するのはリスクが高いです。

ですが、中学軟式だとヒット、そして2塁からの生還がなかなか厳しいので、2アウト2塁からの3盗はけっこう多くのチームで取り入れる作戦となっています(なってますよね?)。

さらには3盗へのキャッチャー、サードの対応、レフトの肩の強さなども考えると、ミスも絡んで、割とけっこうな確率で3盗からの本塁までの生還もけっこうあります。

3盗やワイルドピッチ等で3塁まで行ってしまえば、その後ワイルドピッチやパスボール、もちろん1ヒットで生還ができるので、中学軟式では有効な作戦ではないかと。

ということは話を戻すと、2塁ランナーのリードの走路は多くの場面で2・3塁間をつなぐライン上で構わないと思うんです。

もちろん、たとえば自チームの良いバッターの打席で、打つ期待値が高いのであれば、無理に3盗を狙う必要もないです。

その場合かつ相手外野手もそこそこ下がっているようであれば後ろに走路を取ってもいいと思います。

下がってなければ(中学軟式独特の前進守備。ショート定位置のちょっと後ろにレフトがいるくらい。)、強打者の強い打球だと外野正面は回れませんし、そもそもけっこう外野を抜けると思うので、ライン上の走路で良いのではないかと思います。

要は場面に応じて使い分けることが重要だと思うのですが、ここまで説明してきたように、割とライン上で良いケースが多いのではないかと思います。

 

ちょっと話は逸れますが、中には、中学軟式ではミスが多いから一般的なアウトのタイミングでも2塁ランナーを回させるという指導者もいるかもしれません。

だから後ろに走路を取らせるという方もいるのではないかと思うのですが、クロスプレーのタイミングで、ミスもあるかもしれないと頭に入れつつ回すのと、完全にアウトのタイミングなのにミスに期待して回すのとではちょっと違うのではないかと思います。

うまく説明できませんが、後者だと全てのプレーが博打になってしまう発想で、再現性が無い野球になるのではないかと。

ちょっとレベルが上がるとただの暴走でほとんどアウトになるでしょうし、レベルが上がったらやらないのであれば、今度はスポーツマンシップを疑われるチームになってしまう(要はリスペクトがないからやるプレーになってしまう)のではないかと思うんです。

 

中学生に指導する際はこのリードの走路をしっかりと理解させた上で、なぜどちらの走路を使うのか理由づけを行うことが大切だと考えています。

 

今回は2塁ランナーのリードに絞って記事を書いてみました。

ご意見・ご感想いただけたら幸いです。

↑ここ最近の走塁の書籍で一番おすすめです。

 

3塁ランナーのリードについてはこちらをどうぞ。

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