中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

シートノック不要論!シートノックは非効率極まりない!!

シートノックは行っていますか?

効率が悪い練習だと考えたことはありませんか!?

 

〇シートノックって本当に効果があるの!?

みなさんのチームでは内野手、外野手が各ポジションについて行うシートノックをやっているでしょうか。

私のチームでは基本的には全員がポジションについて順番に打っていくシートノックは行いません。

理由としては、「とにかく効率が悪い」ということが挙げられます。


やっぱりプロは上手い! 送球の精度が分かる秋季キャンプ シートノック

どうですかこの練習。

一人ひとりの待ち時間が長く、受けられる本数も少ないですよね。

こちらはプロ野球の映像ですが、どこのチームでも似たような練習をしているのではないでしょうか?

 

全員がポジションについて行うシートノックでは待ち時間が長くなってしまいます。

「自分のプレーではないときも声を出せ。スタートを切れ。」

なんて声もよく聞きますが、効率が悪いのは明らかです。

そしてスペースを多く必要とします。

グラウンドほぼ全面を使用して、30分かけてやったとします。

それでも20人いるチーム、ノッカーが一人であれば一人が受ける本数は10本程度だと思います。

内野がノックを受けている間は外野はボール回し、外野がノックを受けているとき内野は中継。

集中力も途切れやすい練習=ケガにもつながる練習になります。

非常にもったいない時間です。

 

多くの野球部でそうなのではないかと思うのですが、グラウンドを広く使える時間は限られています。

私の中学校では、日曜日のみです。

その貴重な時間を効率の悪い練習に費やすのはどうかと思うのです。

 

〇思い切って別のやり方を!

そこで、思い切ってシートノックをやめてみてはいかがでしょうか。

同じ30分練習をするとしたら、内外野を分けて、一方がティーバッティング、一方が守備練習として時間で交代します。

守備練習は内野は一か所に集めてひたすらゴロ捕球、もしくはひたすらノックをすれば15分で一人20球以上受けられます(もちろんサード→ショート→セカンドのように守備位置は変えていきます)。


守備基礎5 右から入る内野ゴロ捕球

こんな感じでポンポンやればたくさん受けることができます。

もちろんレベルに応じて、普通にノックしてもいいでしょう。

 

外野はライト一か所に集めてノックをします。

ゴロもフライも全て1塁に送球します。

この練習も一人20球近く受けることができます。

こちらの方が圧倒的に効率が良く、かつ集中して行える基礎練習になります。 

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もちろん、各ポジションについての実践練習は必要です。

それは順番に打つシートノックではなく、ランナーをつけての(人数が少ない場合はランナーを想定しての)ケースノックを行うべきです。

これであれば、様々なケースを想定しての内外野の動きの確認ができます。

内外野ごとのノックで基礎的な守備力を高め、ケースノックで実践力を身に着ける。

これが一番効率が良いのではないでしょうか。 

 

〇ただし全く効果がないわけではない

ただし、シートノックを行っても良い場合もあります。

・顧問が複数いて、内野と外野を分けてノックできる。

・基礎的な守備力はもう身についていて、ポジションごとの動きを確認したい。

・試合前シートノックがあるため、その練習としてシートノックを行いたい(私の連盟では試合前シートノックはありません)。

そのような場合はシートノックを行っても良いと思います。 

 

以上、シートノック不要論でした。

部活動や少年野球ではとにかく時間との勝負になってくると私は思っています。

練習時間、グラウンド使用時間は限られていますし、子どもたちには野球よりも大切な学校生活があります。

そう考えると限りある時間でいかに力を伸ばしてあげられるかが重要になってきます。

そのために指導者はより効率の良い練習を考えていく必要があると私は思います。

 

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