2塁打のときと3塁打のときのベースランニングが違うってご存知でしたか?
意識していない選手・指導者も多いですが、より上を目指すならできるようにしましょう!
〇2塁打のときと3塁打のときは走路が違う?
以前ツイッターをだらだらと見ていたところ、野球好きな人たちの間であることが話題になっていました。
「2塁打と3塁打で走路が違う!?知らなかった!!」
これはどうも日本ハムの西川選手がTV番組のインタビューで発言・解説した話のようで、高校まで野球をやってきたような人でも知らない人が多かったようです。
このインタビューは残念ながらもう見ることができません。
実は私は常識だと思っていたもので、今まで特にお話ししてきていなかったのですが、ツイッター上でものすごく話題になり、「西川選手すげー!」という流れになっていました。
「あっ、確かに知らない人も多いのかもしれない」という感じだったもので、改めて紹介したいと思います。
今回は3塁打を打つ走塁テクニックです。
〇3塁打を打つときは1塁ベースまで膨らんではいけない!
動画の中で西川選手も話していますが、3塁打を打つ場合は1塁までのベースランニングで膨らんではいけません。
通常外野に打球が飛んだ場合はオーバーランをするので膨らんで走ると思うのですが、これだと、2塁までは最速で走ることができますが、3塁まで走る場合は最速にはなりません。
なぜなら、1塁手前で膨らみ、さらに2塁手前で膨らむベースランニングになってしまうからです。
しかし、西川選手が動画で話しているように、1塁までほぼ直線的に走ると、1塁ベースと2塁ベースの間で膨らむことになりますが、2塁ベースを回った後はほぼ真っすぐ3塁に走ることができるのでこちらの方が速く走ることができます。
言葉だけでは分かりづらいので、図にしてみました。
2塁打を打つときの走路です。
そしてこちらが3塁打を打つときの走路。
このような形で1塁までは直線で走ります。
そうすることによって3塁までの距離は短くなります。
要は2塁までは余裕でセーフなのであれば、2塁まで最速タイムで行く必要はないということですね。
〇でもどこで判断したらいいの?
そう、この走塁テクニックはどの時点で2塁打になるか3塁打になるかの判断をするかが非常に重要になってきます。
当たり前ですが、外野前ヒットは通常のオーバーランで構いません。
1塁へ直線的に走るのは左中間と右中間を真っ二つにしたときです。
左中間と右中間への打球は最悪でもスタンディングダブルは確定ですよね?
ですから、1塁まで直線的に走り、3塁へ行くつもりのベースランニングをして、行けない場合は2塁でストップとします。
この場合2塁に最速で走れてはいませんが、アウトになることはありません。
あとはライトのライン際の打球。
これはグラウンド、ライト・セカンドの肩、ランナーの足にも左右されますが、この場合も1塁まで直線的に走っても良いかもしれないケースです。
外野の真裏の打球は判断が難しいので、私は通常のオーバーランで指導しています。
また、外野が後逸した場合も結果的にそうなってしまっただけなので、通常のオーバーランからの走塁で仕方がありません。
以上、3塁打を打つ走塁テクニックでした。
ちなみに以前から何度も紹介していますが、「機動破壊」という書籍でもこちらのテクニックは紹介されています。
走塁のレベルアップを図りたい方はぜひ読んでみてください。
機動破壊については記事も書いてありますのでご覧ください。
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