意外に多い、間のフライでのミス!
繰り返し練習して連携を取れるようにしよう!
おすすめの練習方法を紹介します!
〇間の打球への対処はプロでもミスすることがある!
まず、こちらの動画をご覧ください。
守備位置のちょうど中間あたりに上がったフライは対処がなかなか難しいですよね。
上の動画では内野手同士の間のフライでのミスですが、外野手と内野手との間のフライでのお見合いもよくあるミスです。
プロ野球でもあるくらいですから、アマチュア野球ではもっとミスが出ます。
中学生や小学生ではなおさらですよね。
今回はこういった間のフライをしっかりとアウトにする練習について紹介します。
〇ミスの原因一つ目、練習不足!
こういったミスが起こる理由の一つはシンプルに「練習不足」です。
個人的にはシートノックはあまり好きではないので、内野守備はゴロ捕球、外野手はライトノックを行うことが多いのですが、ほとんどのチームは守備練習の中心はシートノックですよね。
間のフライの処理は単純に、普段普通にシートノックをしているだけだと回数をこなせないから上手にできないわけです。
いろんなチームの練習を見ていると、フライの練習をすることもありますが大体が全体練習、全体のシートノックの中でフライを10本・20本こなすというパターンが多いようです。
しかし、チームに20人選手がいた場合、それだと一人が捕れるフライはかなり少ないですよね。
そこでおすすめの練習が間のフライだけを繰り返し行う「間のフライノック」です!
選手をセカンド・ショート・センターを想定し、守備位置につけ、3人の間にフライを上げます。
これをひたすら20分ほど行います。
選手が多い場合は2グループに分け、半分はティーバッティングを行うなど工夫は必要ですが、守備位置を3か所に絞り、ひたすらノックを繰り返すことでかなり多くの本数をこなすことができます。
また、セカンド・ショート・センターだけではなく、セカンド・センター・ライトのように、外野手が二人のパターンの想定も行うようにしましょう。
これで練習不足からくるミスはかなり減らすことができます。
もし、フライを上げるのが苦手であればテニスボールをラケットで打つテニスボールフライノックを応用しても良いと思います。
〇ミスの原因二つ目、ルールが徹底できていない!
いくら練習をしても、間のフライを捕るルールを決めていないとなかなかミスは減りません。
間のフライを捕る際のルールをチームごとにはっきりと決めておくことが大切です。
チームによって異なっても構いませんので、こういう場合はどちらが捕るというルールを決めておくことが重要です。
(例)
・内野手と外野手の中間に上がり、どちらでも捕球できそうな場合は外野手が優先して捕球する。
・捕球する側は大きく「オッケー!オッケー!」と声をかける。それを聞いた側は「ま任せた!」と声をかける。(オッケーではなく、「任せろ!」だと「任せた」と混同してしまうので注意)
私が指導する際は基本的なルールとしてこの2点は必ず守らせています。
それプラス、個々の守備力に差があると思いますから、守備につく前、ノックの前に間のフライをどうするか声をかけ合っておくように話をしています。
たとえば、ライトの選手とセンターの選手で明らかにセンターの選手がうまい場合は、ライトの選手が初めから「間のフライは頼むね」と声をかけておくと余計なミスは無くなります。
セカンドとライトなどでも同様です。
また、これはプラスアルファなのですが、フライの際にも当然カバーリングが大事になります。
もちろん一人は裏に回ります。
これはできているチームが多いのですが、もう一人は「グラブカバー」に回らせてください。
「グラブカバー」とは捕球する際のグラブの角度を見て、弾いた場合に転がってくる場所をカバーすることです。
正直、プロ野球を含めてほとんどのチームがやっていませんが、かなり重要なカバーリングテクニックですからぜひ取り入れてみてください。
↑詳しくはこちらの記事をご覧ください。
この「グラブカバー」を行う際に、あまりに近すぎると捕球する選手が捕りづらくなりますから、3メートル程度離れたところでカバーするようにしましょう。
3月27日に観戦に行った全日本少年春季軟式野球大会ではこのグラブカバーを仙台育英秀光中が徹底していました。
さすがだと感じましたね。
以上、間のフライでのミスを無くすための練習「間のフライノック」とそのポイントでした。
この練習を取り入れるとフライのミスが激減します。
ぜひ取り入れてみてください!
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