変化球でタイミングを外されても諦めてはいけない!
片手で拾える技術を身に着けよう!
練習で身に着くテクニックですよ!!
〇どうしてもタイミングが外されることはある!
今回はバッティングの中でも重要な要素、「タイミング」に関わることを書きたいと思います。
いくらバッティングフォームがすばらしくとも、スイングが鋭くとも、タイミングが合わなくてはなかなかヒットを打つことはできません。
まず、一番はタイミングを外されない工夫が必要になりますよね。
当ブログでも、タイミングを合わせる工夫として手塚一志氏の「シンクロ打法」を紹介しています。
このシンクロ打法はそれほど難しくなく、手軽に習得できる上にモーションでタイミングを外されることがかなり少なくなります。
優れたテクニックなのでぜひ身に着けて欲しいところです。
ただ、それでも追い込まれていたり、相手投手の変化球がすばらしかったりした場合はどうしても突っ込んでしまうこともあります。
チェンジアップや縦スライダーなんかはタイミングを外されやすいボールです。
タイミングを外されてしまったら、一番はスイングを止めることができればいいのですが、もう振り始めてしまっていたり、2ストライク時のストライクゾーンのボールであったりした場合は何とか当てるしかありません。
20161103 早実清宮 5三振 高速スライダー(TT) 対日大三 ★
早稲田実業高校から日本ハムにドラフト1位で入団が決まった清宮選手ですが、2年次の秋季大会で日大三高の櫻井投手のスライダーに全く合わず、5三振を喫したということがありました。
清宮選手ほどの卓越した技術を持つバッターでも変化球にタイミングが合わないことはあるのです。
これはもう完全にタイミングが合っていないので、ここからヒットにするのは至難の業ですが、せめて三振しない技術は必要かと思います。
手塚理論で言うところのCゾーンでの対応になってしまっているわけです。
↑手塚理論のゾーンについてはこちら。
清宮選手は両手でフィニッシュしていますよね。
彼は高校時代111本ものホームランを打っていますが、そのホームランはほとんど似たようなホームランです。
ほとんど同じようなところまで引きつけて、ほとんど同じような方向にホームランを打てています。
これはすごいことなんですよ。
自分がホームランを打てるところがしっかりと分かっていて、それを「甘球必打」しています。
これは本当にすばらしいのですが、櫻井投手クラスのピッチャーと対戦した場合、要するにプロ入りすれば、絶対に崩されないで自分のゾーンで常に勝負できるということはないでしょう。
そうした場合、崩されてもカットする、外野の前に運ぶというテクニックも必要になってくるかと思います。
〇タイミングを外されたら片手で運ぶ!
清宮選手は自分の打てるゾーンに呼び込むことに非常に長けています。
しかし、先にも述べたようにそのゾーンに呼び込めなかったときにどうするかというテクニックも必要です。
こちらの動画をご覧ください。
《Best Scene Selection》悪球打ちコレクション
パ・リーグの悪球打ちを集めた動画になります。
いきなり最初の日本ハム大田選手が見本を見せてくれていますが、この動画の多くの選手がタイミングをずらされてしまっています。
それでも振りに行ってしまっていますから、「タイミングが合いませんでした」で空振り三振では打率が上がっていきません。
この動画の大田選手のように、片手で外野まで持っていくテクニックが必要になるのです。
これはどういうテクニックかというと、ただ単に突っ込んでしまったから片手で打ったというシンプルな話ではなく、ボールの軌道にバットの軌道を合わせる必要があります。
要するに「レベルスイング」の習得が必要になります。
このレベルスイングの習得ができていないと低めのボールを外野の前に持っていくことは非常に難しくなります。
ダウンスイングで打つと低めに落ちていくボールとバットの軌道は合わないですよね。
また、当たったとしてもダウンスイングの軌道だとコネる可能性が非常に高いので、なかなか打球が上がりません。
ダウンスイングではこのテクニックを身につけることはなかなか難しいのです。
レベルスイングを習得した上で片手フィニッシュの練習を繰り返す必要があるわけです。
〇おすすめの練習方法!
普通は崩されないように練習をします。
しかし、この片手で拾うテクニックを習得するにはたまたま崩されるという経験を重ねていくだけではなかなか身に着きません。
ですので、敢えて初めから崩された状態を作ってティーバッティングを行いましょう。
↑こちらの動画ではボールを打ってはいませんが、素振りだとこんな感じです。
↑こんな感じでわざと突っ込んだ状態を作って練習をします。
こちらの練習の中でも紹介しているのですが、敢えて重心を前に移動した状態を作ってシャトルを打つこともおすすめです。
シャトルではなく、テニスボールや軟式球を用いてロングティーを突っ込んだ状態で行うのも良いと思います。
ポイントは片手でフィニッシュする際に右打ちであれば右手を返さないことです。
右手を返してしまうとせっかく片手でフィニッシュしてもコネる形になるのでその点に留意して反復練習をし、試合のとき、勝手にこのテクニックが出てくるくらい繰り返してみましょう。
↑こちらが失敗例です。右手が返っているのが分かるでしょうか?
このテクニックを使えたからといって絶対にヒットになるわけではありません。
そもそも、基本は変化球をしっかりと見極め、突っ込まないようにすることが重要です。
しかし、この片手フィニッシュができるようになれば、簡単に三振しないようになり、バッティングの引き出しが増えることになります。
簡単な技術ではありませんが、時間をかけてでも習得することをおすすめします。
何度もしつこいですが、レベルスイングの習得にも、片手フィニッシュの習得にも「宮川理論」がおすすめです。
典型的な宮川理論バッターになる必要はないですから、引き出しを増やすためにも学んでみることをおすすめします。
私なりのバッティング指導はこちら。
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