クラス目標を作成するときにプラスアルファの工夫でクラスはもっと良くなる!
マニフェストを作成することで振り返りを容易にしてみましょう!
〇クラス目標にプラスアルファを!
さて、みなさん学年末ということで、そろそろ一年間の総括をするころだと思います。
クラスでも学年目標や学級目標の反省をするのではないでしょうか。
そこで、今回はクラスの振り返りを可能にするマニフェスト作りについてお話したいと思います。
何だかマニフェストという言葉も最近あまり聞かなくなってきましたが、私のクラスでは4月に学級目標を立てる際に、その目標達成を補完する形で一緒にマニフェストも考えさせています。
マニフェスト(公約)は具体的な数値目標として考えますから、これを設定することで、自分たちのクラスがどのくらい目標達成に向けて取り組むことができたのか、実際に達成できたのか、振り返りが容易になります。
通常、学年目標はあまり具体的なものではない場合が多いです。
「全員が提出物を完璧に出す」などの学年目標は細かすぎます。
具体的な学年目標は立てづらいのです。
したがって、学年目標はどうしても抽象的なものになりやすいです。
これは別に悪いことではありません。
たとえば、私が過去に所属した学年目標は「やる気、根気、思いやり」だとか「みんなと協力し、進路を切り拓く」だとか具体的なものではありませんでした(それがいけないということではありません)。
したがって、振り返る際は主観になってしまいます。
自分が(自分たちが)達成できたと思えば達成できたことになるのです。
学級目標はもう少し具体的に立てられると思います。
しかし、経験上子どもたちが一年間意識していられる目標はある程度短くてインパクトのあるもの、イメージしやすいものです。
「一日一回全員が授業中に挙手をします」これ一つなら意識できますが、この目標はどうなの?これができれば他はどうでもいいの?となってしまいます。
したがって、学級目標も抽象的になりやすいし、それでいいと思います。
しかし、「ぽかぽか~思いやり、協力、自立~」(実際の目標でした)などと目標を立てた時に、やはりこれでは振り返りが具体的にできません。
そこで、先にあげたマニフェストの出番になります。
「じゃあそんなクラスにするためには何ができればいいのかな?」と子どもたちに投げかけ、具体的な公約を考えさせます。
〇具体的なマニフェストはどんなもの?
以前、私のクラスで設定したマニフェストは以下の通りです。
1、提出物提出率100%にします。
2、美化コンクール(掃除の学校行事です)満点優勝します。
3、体育祭・合唱祭で優勝します。
4、○○中で一番拍手を大きくやります。
5、○○中で一番整列を早くします。
6、○○中で一番「ありがとう」を大切にします。
7、○○中で一番教室環境を良くします。
8、一日一回全員が授業中に挙手をします。
9、いじめをゼロにします。
子どもたちの考えたものですから「数値目標?」というものもあるのですが、実際に以上のマニフェストを立て、教室に目標とともに大きく掲示しました。
このマニフェストを達成すると目標である「ぽかぽか~思いやり、協力、自立~」も達成できる、という形になります。
そして、なにより振り返りが可能になります。
学期ごとにこの振り返りを行うことで中間反省も容易となるわけです。
また、マニフェストを設定することで教員も細かいことを言わなくて良くなります。
「マニフェストできているのかな?」これだけで済むわけです。
以前お話した、毎日の目標→班会議と組み合わせることでさらに効果を発揮します。
生徒の自立を促すことができるというわけです。
以上、クラスの振り返りを可能にするマニフェストの取り組みでした。
学年末ということで、今後新学期に向けてのことも多く発信していきたいと思います。
次回以降もよろしくお願いします。
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