先攻と後攻、どちらが有利か
アマチュア野球であれば圧倒的に先攻有利!
〇先攻と後攻どちらが有利なのか?
先攻と後攻どちらが有利か考えたことはあるでしょうか。
顧問の先生によってかなり好みが分かれるでしょうが、私の経験上、後攻を好む人が多いのではないでしょうか。
「じゃんけんに勝ったら絶対に後攻にしてきなさい」と言っている顧問の先生を多く知っていますし、球審をしているとじゃんけんに勝った主将が後攻を選ぶケースが多い気がします。
中学生までであれば私は先攻を絶対におすすめします。
理由はいくつかあります。
まず、ピッチャーが一番プレッシャーを感じるイニングは初回と最終回だからです。
最終回は先攻であろうが、後攻であろうがプレッシャーはかかりますが、初回は先に守る後攻の方がプレッシャーはかかりやすいです。
野手も中学生までであれば、試合経験が足りません。
試合経験が足りないということは浮き足立つ可能性が高いということです。
誰しもその試合で初めてボールに触れるまでは何となく守りづらいものです。
中学生ならなおさらということです。
つまり、
先攻の初回は得点が入る可能性がかなり高まります。
初回に点数を入れることができれば、相手は追いかける展開になります。
攻撃にもプレッシャーがかかるということです。
たとえば初回に3点取ることができたなら、相手はなかなかバントもしづらくなります。
自分たちらしい攻め方ができず後手に回ってしまうので、得点も得にくくなるはずです。
また、守備時にも「もう点をやれない」というプレッシャーがかかります。
また、先攻側が守る場合も先制点を奪うことができれば、良い雰囲気・リズムで守ることができます。
先攻側が守る際に注意することは最終回の1イニング前の守備で気を付けることです。
このイニングに逆転されてしまうと急に先攻側が逆に追い込まれてしまいます。
中学校で言えば6回の裏、このイニングには守備のタイムを早めに取るなど対策が必要です。
〇格上の相手と戦う場合も先攻にすべき!
高校野球であっても、格上の相手と対戦する場合も先攻が絶対におすすめです。
格上の相手と対戦し、後攻をとって初回に大量失点したらそこでほぼ試合終了です。
何が何でも先攻を取って、できれば先制点を取り、相手を焦らせるというのが格上の相手を倒す秘訣だと思います。
何となく後攻有利という先入観にとらわれず、ぜひ先攻有利について考えてみてください。
格上の相手を倒す方法についてはこちらもどうぞ。
〇高校野球以上で投手力に絶対的な自信がある場合は後攻でも良いが…
中学野球まで、あとは高校野球でも分が悪い場合は先攻がいいと言う話をしてきましたが、高校野球以上で投手力に自信がある場合は後攻でも構わないと思います。
しかし、この場合の「投手力に自信がある」というのは指導者の主観であるということは忘れてはいけません。
練習試合ならまだしも、高校野球の大会はトーナメントで負けが許されないプレッシャーの中で投手は投げることになります。
指導者が自信があっても、先発する投手が毎試合同じように自信をもって投げることができるかは分かりません。
「この選手は度胸があるな!」と練習試合や公式戦で感じていたとしても、最後の夏の公式戦でも同じようにできるかは分からないのです。
実際、高校野球を見ていても、評判の投手が初回に点を失って敗れる、敗れはしなくとも厳しい戦いを強いられるというケースをみなさんも見たことがありますよね。
ですから、後攻でも良いとは思うのですが、やはりアマチュア野球では先攻を取ったほうが有利になるケースが多いのではないかと考えます。
投手も野手も経験豊富になってくる大学生や社会人だとまた異なってくるとは思います。
※追記
この記事にはエビデンスが不足していたので、とことん調査してエビデンスがあるようにしました!
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