小学生のお子さんを野球少年にするには!?
そろそろ本格的にチームに所属するころ!?
でもまだまだ楽しくやりたいですね!
〇野球少年を育てたい!学童期はどんなチームに入れる?
さっそく第二弾学童期です。
幼少期はこちらからどうぞ。
学童期、すなわち小学生のときはどうすれば野球小僧になってくれるのかお話ししたいと思います。
また、中学校教員の立場から、「これはできるようになっていてくれると中学校になって困らない」ということもお話ししたいと思います。
【学童期のポイント】
①軟式の野球チームがおすすめ。
②チームは何度も見に行き、「怒鳴らず、技術指導ができて、公平公正な」指導者のいるチームを選ぼう。
③毎日野球漬けではなく、いろいろなことを体験させよう。
④家での自主練習は強制ではなく、一緒に遊ぶような感覚で行おう。
⑤野球肩・野球肘・野球腰には細心の注意を払おう。
学童期になると本格的に野球チームに所属することになると思います。
ここでのチーム選びは本当に重要です。
下手したらここで野球人生が決まります!
幼少期、野球に興味を持たせることができていれば、「野球チームに入りたい」というところまではすんなり行くかもしれません。
しかし、小学生のときに野球チームに所属したからと言って、中学校でも続けてくれるかは分かりません。
それは、野球には指導者ライセンスなどというものは存在せず、希望しさえすれば野球チームの指導者になることは誰でも可能だからです。
つまり、ピンからキリまでの指導者がいることになります。
そこで、パパさんとママさんの目が重要になってきます。
入部する前に近くにあるチームをたくさん見ましょう。
くれぐれも「友達がいるから」とか「知り合いがやっているチームだから」で選んではいけません。
また、前年度の成績だけでも選んではいけません。
なぜかというと、少年野球は一人スーパーな選手が4番ピッチャーなだけである程度勝ち上がれることもあり、一度くらいなら運があれば良い成績を残せることがあるからです。
安定して良い成績を残しているのであれば良い指導者がいる確率が高いです。
ただし、後述しますが、この時期はとにかく野球が好きになって、将来飛躍する下地ができればいい時期です。
あくまでもしっかりとした指導ができるチームなのかの目安に過去の成績を見るのであって、勝つためにチームを選ぶべきではないと思います。
結果として成績を残しているチームと勝利至上主義のチームとでは雲泥の差です。
ここで勝利至上主義のチームを選んでしまうと、野球が嫌いになってしまったり、故障してしまったりということが起こってしまいます。
〇どのようなチームを選んだら良いか?
では、どんなチームを選んだら良いかというと、まず「怒鳴らない」指導者がいるチームが良いと思います。
もちろん「叱る」指導者なら大丈夫ですが、理不尽に「怒鳴る」指導者のもとでは野球そのものを嫌いになってしまう可能性が出てきてしまいます。
お子さんを野球好きにしたい場合、それだけは避けたいです。
下手したらそれで野球どころか人生が狂います。
ですから、できれば指導者の方と直接お話しをして、ひととなりを見てからチームに入るといいと思います。
これは三つ目の「公平公正」の部分もそうですね。
下手したら、「目つきが気に入らない」とか「声が小さい」とかそういう理由でほとんど試合に出られないなんてことになります。
また、精神論・根性論ばかりの指導者もいます。
そうではなく、少しでも技術的なことを教えてくれる指導者が良いでしょう。
また、肩・肘を気遣ってくれる指導者であることも大切です。
それらも練習を見ると分かると思います。
これは勝利至上主義とも関わりますが、目先の勝利ばかり気にしている指導者の場合、小学生に連投を強いることだってあります。
土日連投でもきついですが、下手したらダブルヘッダー連投が毎週、みたいなことすらあるそうです。
身体ができている高校生でも故障しますから、小学生ならなおさらです。
くれぐれもお子さんが故障するような指導者に預けてはいけません。
そして、軟式か硬式、どちらを選ぶかなのですが、
私は学童期では軟式野球をおすすめします。
確かに高校野球で甲子園などと考えたときに硬式慣れはして欲しいところなのですが、小学生の小さな身体に硬球は少し無理があると私は思っています。
打球を怖がって変な癖がつく可能性もありますし、肩・肘・腰も痛めやすいです。
ただし、これまた指導者によります。
ボールの性質的には小学生には軟式がいいと思ってはいますが、結局指導者が酷使しては意味がないので、近くの軟式チーム、硬式チーム、ともに見学して決めるといいのではないでしょうか。
近年、プレイヤーズファーストを掲げる少年野球チームも増えてきています。
↑最近こういった記事をよく見るようになりましたね。
野球がさらに好きになってもらえるように、いいチームを選べるといいですね。
〇チームには所属しないという選択肢も!
というかそもそも、まだチームには所属しないというのも一つの選択肢かもしれません。
これは地域にもよるのですが、地域によっては個別指導、少人数指導の野球塾もあります。
↑手塚一志氏の上達屋なんかは有名ですね。
東京近郊であれば検索するとたくさん出てきます。
チームに所属すると、チームでなければできない実践練習や試合などを通じて、チームだからこそ成長できることももちろんあるのですが、縛られてしまう部分もあります。
チームは基本的には週末の活動になるので、保護者の方の都合に合わせられないこともありますし、チームによっては保護者の方のお手伝いが求められることもあります。
また、チーム全体でノックやバッティング練習を2時間練習したとしても、個人が守ったり打ったりできる時間は限定されます。
個別指導の野球塾が充実している地域では、保護者の方の都合に合わせて、野球塾に定期的に通うことも選択肢の一つかもしれません。
そうすると、野球塾+他競技なんてことも可能になりますし、週末は家族で過ごすこともできますね。
ただし、もちろん野球塾の指導者にもピンからキリまでいるでしょうから、入念に選ぶようにしてください。
↑この際に宮川理論を学ぶこともおすすめです。
どうしてもこの時期から英才教育をして野球漬けにしたくなりますが、この時期から野球漬けにすると逆に野球が嫌いになる子も出てきます。
前回お話ししたようにいろいろなスポーツを経験することで身体の使い方は覚えていきます。
野球しかやっていないと野球の練習でよく使う動きしかトレーニングできません。
これは中学生以降、本当に野球漬けになったときに取返しが効かなくなってきます。
逆説的ですが、野球小僧にしたければ、この時期はいろいろなスポーツにも挑戦させてみましょう。
休みの日にスキーに連れて行く、プールに行く、一緒にバドミントンをする、こんな時間を大切にすればいいと思います。
野球のアニメやマンガを一緒に見るのもいいかもしれませんね。
このような形で学童期を終えたら、いよいよ中学生です。
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