中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

野球界にも指導者ライセンスを!少年野球人口減に歯止めを!

少年野球人口の減少を食い止めるために、指導者ライセンスの導入を!!

野球界の裾野を広げる努力をしていきましょう!!

 

〇少年野球の人口が減少している!

www.sanspo.com

こんな気になる記事を目にしました。

現在、高校球児の人数はそれほど変わっていないのですが、軟式少年野球の人口は明らかに減ってきているそうです。

mainichi.jp

こちらは長野県の記事ですが、こうした少年野球人口減は全国で起こってしまっている状態です。

それには記事にもあるように「少子化」だとか「スポーツの選択肢が増えた」ということも確かにあるのかもしれませんが、もしかしたら先に挙げた「失敗のたびに怒声」という指導者の影響もあるのかもしれません。

残念ながら、これは少年野球に限ったことではなく、中体連の野球部でもよく目にする光景です。

野球というスポーツの入り口にこういった指導者が居るということが現在の野球界の課題となっているのかもしれません。

これらの問題についてはこちらの記事でも言及しています。 

www.taguchizu.net

反響の大きかった記事です。

ぜひご覧ください。 

野球崩壊 深刻化する「野球離れ」を食い止めろ!

野球崩壊 深刻化する「野球離れ」を食い止めろ!

 

 

〇指導者ライセンスを導入してはどうか?

野球界には指導者ライセンスという物が存在しません。

いや、正確に言えばあるにはあるのですが、認知度も低く、残念ながらほとんど効力がない物になります。

baseball-license.com

これらのサイトから応募できるのですが、正直知らなかった人もいるでしょうし、大変失礼ですが、知らなくても今後困ることはないでしょう。

私は問い合わせたことがないのですが、ネット上ではちょっと怪しい団体なのではないかとも言われています。

こういった民間で用意した物ではなく、サッカーの指導者ライセンスのように、ルール等だけではなく、「指導の理念」までも学んだことを保証するライセンスを導入してはどうかという意見が多く出ています。

著名人からもライセンス制度導入を訴える意見が出ていて、スポーツライターの氏原氏は2014年の記事で取り上げています。

number.bunshun.jp

この記事の中で氏原氏は、

 実際問題アマチュアの舞台でも、何ら有効性のない指導を続けている指導者が多いというのが現状だ。

 未だ消えぬ体罰問題は、高校野球でこそ減少傾向にあると感じるが、中学や小学校では、野球少年を痛めつける指導が横行している。根性論・精神論でしか指導ができず、怒号・罵声をグラウンドじゅうに響かせ、自身の指導力のなさを棚に上げて、選手をしかりつけて威嚇する指導者は、全く減る気配がない。

 厳しい指導法を全否定するつもりはないが、指導理念が存在しないままに指導が行われていることに危機感を覚える。

 そんな指導者が多くいては、競技人口でサッカー界に追い抜かれつつある現状も当然の結果と言えるかもしれない。

と述べています。

また、『「野球医学」の教科書』で有名な馬見塚氏も指導者ライセンスが必要という持論を展開なさっています。

それ以外にも多くの方々が指導者ライセンスを導入して、指導者に一定のレベルを保証しようと述べているのですが、一向に導入されそうな気配はありません。

これにはどうも、プロ野球(読売新聞が大きな影響力)と高校野球(毎日・朝日新聞が大きな影響力)の間の溝が大きく影響しているようなのですが、なんとかしてもらいたいものです。 

高校球児なら知っておきたい野球医学―肩肘腰痛の予防と対処

高校球児なら知っておきたい野球医学―肩肘腰痛の予防と対処

 

 

〇ライセンス導入が無ければ自浄するしかない!

本来であれば指導者ライセンス導入が一番なのかもしれませんが、思ったように進んでいません。

それならば、現場にいる我々が変わる努力をしていかなければいけないと考えます。

我々というのは指導者のみならず、保護者や地域の人も含めた「大人」のことです。

それぞれの連盟の規約に加えるなどして、「暴言」が過ぎる場合は退場処分ということだってあって良いと思います(私の知人が中体連のサッカーの試合で暴言がひどくて退場処分を受けましたワラエナイ)。

なんとなく相手チームのことだと不可侵なところもある野球界ですが、そこを何とか子どもたちのために変えていかなくてはいけないのではないでしょうか?

 

ただし、叱ってはいけないのではありません。

これは何度も話をしていますが、子どもがやってはいけないこと(人を傷つけること、失礼なことなど)をしてしまったら叱ることも大人の役目だと私は思います。 

www.taguchizu.net 

理不尽に怒鳴る指導、根性論、トップダウンといった指導の形では、その選手たちが大人になった際に同じような指導をするという負のスパイラルが起こってしまっています。

現に高校球児、大学球児、プロ野球選手、プロ野球OBなど野球を続けてきた人の不祥事は後を絶ちません。

マツコ・デラックスさんに「野球部出身者は十中八九クソ野郎」と表現されるほどです。

www.taguchizu.net

  

このような人たちを生み出さないためにも、技術面も重要ですが、当ブログで何度も提案している「人間形成」「組織作り」ができる人材が野球界にはもっともっと必要です。

技術指導だけ、勝利至上主義に走るのではなく、野球を通じて社会で活躍できる子を育てるということができなくてはいけないと思います。

これもやはり、裾野部分、少年野球指導者や中学野球指導者の意識改革が必要になってくることでしょう。 

www.taguchizu.net

www.taguchizu.net

www.taguchizu.net

どうかこの機会に、野球界のためにできることを一人ひとり考えて発信していきませんか?

 

関連記事です。 

www.taguchizu.net

www.taguchizu.net

www.taguchizu.net 

www.taguchizu.net