中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

野球少年を育てたいパパとママへのアドバイス3~中学生期~

中学校野球部でやるか!?

シニアなどのクラブチームでやるか!?

それぞれに長所と短所があります!!

入念に検討しましょう!!

 

〇中学生になったらどんな選択肢があるのか?

野球小僧を育てたいパパさんやママさんたちに向けて中学校野球部の顧問だからこそ書けるアドバイスを書いています。

前回までは幼少期・学童期と書いてきましたが、今回はついに中学生期になります。

ここからのアドバイスはけっこう生なましいものになっていきます。

前回までの記事はこちらです。 

www.taguchizu.net

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ではさっそくいってみましょう。

 

【中学生期のポイント】

①中学校野球部を選ぶかシニアやボーイズを選ぶかは慎重に、そして子どもの個性を理解した上で決めよう。

②中学入学時点で子どもと一緒に高校野球、さらにはその先の青写真を描こう。

③パパさんママさんが応援に行くのはOK。でも口出しはNGになってくる。

④塾は極力通わずに、家で勉強できる環境作りをしよう。

⑤スマホを与える場合はルールを決めないと大変なことになる。

 

まず中学校部活動にするかクラブチームにするかを選ばなくてはいけません。

 

 

〇中学校野球部のメリットデメリット!

中学校野球部の良い点としては、平日も18時くらいまで練習があるところです。

また、学校生活まで丁寧に指導してくれる場合が多いのも特徴です。

優秀な指導者がいた場合、毎日のように優れた指導を受けることができます。

通常の活動で比較すれば、軟式球の方が硬式球よりも故障しづらいのは間違いないと思います。

それもあって、近年甲子園で活躍する投手の中にも軟式野球出身者が多くなってきています。

 

しかし、中学校の教員には異動があるため、いくら優秀な指導者がいたとしても3年間見てもらえる保障はありません(ちなみに異動の目安は6年くらいだと思っていてください)。

場合によっては野球経験のない教員が名ばかり顧問をしている場合もあり、この場合は中学校野球部での成長はあまりのぞめません。

人数が少ない場合も多く、お子さんがピッチャーやキャッチャーだった場合の負担は大きく、故障する可能性も出てきます。

場合によっては部員の減少で合同チームになったり、廃部になったりという可能性もゼロではありません(硬式クラブチームももちろんその可能性は無くはないですが、野球部よりは可能性は低いでしょうね)。

また、基本的には高校強豪校へのパイプは期待しない方が良いと思います。

もちろん、本当に実力があれば、強豪校への可能性は無くはないですが、指導者のツテで進学するなんてことはなかなか難しいです。

 

 

〇クラブチームのメリットデメリット! 

逆にシニアやボーイズは毎日活動があるわけではありませんが、土日はめいっぱい練習・試合が行われています。

試合も毎週のようにあり、学年ごとにチームを組んでやっている場合が多いので1年生から試合経験をたくさん積むことができます。

指導者も基本的には変わることがなく、3年間同じ指導者から指導を受けることができます。

しかも複数体制の場合が多いのも嬉しいところです。

また、硬球で活動を行うため、高校野球への移行も非常にスムーズになります。

中には高校野球へのパイプを持っている指導者もいます。

 

良くないところとしては、パパさんママさんの負担が大きい可能性があることです。

土日に車を出したり、お茶当番をしたりといった負担、そして金銭的な負担は覚悟しなければならない場合が多いです。

また、硬球を使用するため、身体がまだ出来上がっていない子にはかなりの負担になります。

軟式よりも重いバットで重いボールを打つため、野球腰になりやすいです。

また、肩・肘の故障も軟球よりは増える傾向があります。

 

あとは気になる部分として、生活面でうまくいかないことが出てくることが多いということがあげられます。

経験上、野球部の子と硬式クラブチームの子どちらが学校生活をしっかりと取り組めたかというと、圧倒的に部活動の子でした。

これは部活動の子たちには顧問の目があるからということが一つ。

硬式クラブチームの場合、子どもたちはどうしても指導者の目が届かないところでは羽を伸ばしてしまうからということが一つ。

さらに変なエリート意識が芽生えてしまうことが一つだと思います。

大体が部活動の子のほうが下手です。

クラブチームの試合に出れなくても、「自分はクラブチームだからあんなレベルのやつらとは違うんだ」という弱い気持ちが出てくる子も残念ながらいます。

また、子どもによっては平日の時間の使い方にも苦しみます。

16時に学校が終わり、真面目に自主練や家庭学習をして過ごすことができればいいのですが、次第に生活が乱れていってしまうことも多いです。

そんな中で他校の子と知り合ってだんだんと夜遊びへ…なんて子もいます。

 

ですから、

野球部を選ぶかクラブチームを選ぶかは、そのチームを何度か見て考えることはもちろん、お子さんの個性もしっかりと捉えて決める必要があります

一人でも真面目にやれる子なのか、流されてしまう危険性がある子なのか、しっかりと考え、お子さんとも相談をしないといけないでしょうね。

クラブチームと中学校野球部の比較については以下の記事をご覧ください。 

www.taguchizu.net

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あえてほとんど書いていませんが、指導者の質に関しては、全くの素人の人がいない分、全体的にはクラブチームの方が高いとは思うのですが、野球部もクラブチームも本当にピンからキリまでいます。

野球部の指導者の方でも本当にすごい方もいます。

野球の技術だけでなく、人間形成にも力を入れて欲しいと考えている保護者の方も多いと思うのですが、これまたピンキリです。

学校の先生なのだから野球部の方がそういうところはしっかりしていると思うかもしれませんが、残念ながら必ずしもそういうわけではなく、野球部の顧問の先生にもクソ野郎はいるし、逆にクラブチームでも人間形成に力を入れていらっしゃる指導者の方もたくさんいます。 

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〇子どもとの距離感も考えなくてはいけないころ

また、③にありますが、そろそろお子さんとの距離感を考える時期になってきます。

毎試合応援に行くのは構いませんが、お子さんは反抗期に入ってくるころです。

毎試合行った上に家で「あそこはこうしないとダメなんだよ。」みたいにお小言を言われたら溜まったもんじゃありません。

私はそれでグレました笑。

野球のことはもう指導者に預けなくてはいけない年頃になっていきます。

指導者が言ったことが家で否定でもされようものなら子どもは混乱してしまいます。

ですからそれだけ信頼できる指導者・チームを慎重に選ばなくてはいけないのです。

 

塾に通うことは悪いことだと思いませんが、野球少年にとってはちょっと酷な時間になります。

もし保護者の方が朝から晩まで働いた後に、もう一つバイトをして、その後に持ち帰った仕事をする生活が週に何回かあるとしたらどうですか?

大変ですよね?

本業がおろそかになってしまいますよね。

同じように、お子さんも授業で寝るかもしれません。練習に身が入らないかもしれません。

野球少年にしたいなら家で勉強できるようにしましょう。

もしも成績面で不安があるとしても、中学3年生になってから塾を検討するので十分だと思います。

ただ、週末しか活動が無いクラブチームの場合、たとえば水曜日に塾に通うなんてくらいならいいかもしれません。

また、食事のほうもしっかりと摂らせてくださいね。 

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〇意外に重要なスマホとの関わり方! 

最後に大したことないと思われるかもしれませんが、超重要な「スマホの扱い」についてです。

みんな持っているからと言って安易に与えないようにしてください。

大人でもスマホ中毒から抜け出せない人がいるくらいです。

子どもはもっと抜け出せません。

スマホ自体は有益な情報をすぐに取り出させるし、家族や友人ともすぐに連絡が取れる素晴らしいものです。

最近はYouTubeなどの動画で野球について学べますし、SNSにも有益な情報がたくさん流れています。

野球技術向上にも活かせるようになっていますから、使うことは悪いことではありません。

 

しかし、何のルールもなく与えてしまったらお子さんは夜遅くまでスマホをいじっているかもしれません。

睡眠不足で授業や練習に身が入らないでしょうね。

また、身体の成長にも悪影響があることでしょう。

スマホを与える際には必ず家族でルールを設定しましょう。

たとえば、「21時になったら親に預ける」「リビングでしか使わない」などがあげられます。

また、SNSの使い方もしっかりと教えておかないと、大変なことになる場合があります。

たとえば、SNSに法的にいけないこと、学校のルールに反することなどを投稿したことがばれて、せっかくの野球推薦の話が無くなるなんてことも十分にあり得ます

たかがスマホの使い方と思わず、家庭でしっかりと指導しましょう。

 

ということで中学生期は以上になります。

ここまで順調に来ることができれば高校野球小僧も見えてきますよ!

さて、次はラスト「高校生期」です。 

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