振り逃げのルール、ちゃんと把握できていますか!?
誰もが知っているようなルールでも心の隙が取り返しのつかないこともある…
そんなまさかの振り逃げスリーラン…
〇振り逃げスリーランで勝負あり!
高校野球から学ぶ野球の怖さシリーズ第三弾です。
今回も高校野球ファンなら知っているかもしれない試合から学びたいと思います。
再び神奈川県大会なのですが、東海大相模対横浜という甲子園の決勝くらいのカードを今回は取り上げたいと思います。
神奈川県は甲子園でも何回か勝てそうなチームがひしめき合っていますからね。
勝ち抜くのは本当に大変ですよね。
では、東海大相模対横浜の動画をご覧ください。
神奈川県大会の準決勝で対戦した両チーム。
4回に3点を先制した東海大相模はなお2死1・3塁のチャンスでバッターは現巨人のエース菅野。
2ストライクから低めのスライダーを空振りで三振!
なのですが、東海大相模ベンチから何やら指示が出ます。
「走れ、走れ!」
それを受けたて「ハッ」と気づいたように1塁へ向かう菅野。
そうです、2アウトですから振り逃げがあるケースなのです!
横浜ナインはすでにベンチに引き上げて行っています。
そこで菅野は戸惑いながらもダイヤモンドを回り、
なんとそのままホームイン!
その後審判団が協議しますが、インプレーと判断され、東海大相模に3点が追加されました。
これで6-0。
横浜高校はその後4点を取りますが、さすがに6点差はひっくり返せず敗北。
この振り逃げスリーランが無ければ…と思える試合でした。
どうやら横浜ベンチは得点が認められた後に抗議をしたようですが、その内容は「キャッチャーがタッグした」というアピールだった模様です。
それは動画を見る限りしていないことが分かると思います。
そもそもキャッチャーにはタッグする意識すらなかったように見られます。
ベンチに戻ってしまった横浜ナインも同様です。
菅野がダートサークルを出ていた場合、進塁の意志がないと見られアウトになりますが、それも動画で見る限りなさそう。
後日、横浜高校の名伯楽小倉コーチが「塁審がボールを受け取った時点でボールデッドである」と述べたそう(私は出典知らず。ネット情報。)ですが、たとえそうだとしても1点は認められて2死2・3塁。
どちらにしても振り逃げを許してしまった時点で横浜高校の負けは濃厚だったと言えます。
※ちなみに小倉コーチは様々な書籍で有名です。
ちなみに振り逃げについて丁寧に解説した記事がeラーニングベースボールにあったので参考にしてみてください。
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〇「準備と確認」の重要性を痛感!
2アウトであれば1塁にランナーがいても振り逃げは成立する。
3ストライク目の投球はワンバウンドでの捕球は完全捕球とならず、タッグか1塁への送球が必要。
こんな当たり前のことが一瞬頭から抜けてしまっただけで敗戦してしまったのです。
レベルが低いチームであればベンチから「振り逃げあるぞ!」なんて声が飛んでいたかもしれません。
しかし「そんなこと当たり前」というレベルのチームだったからこそはまってしまった落とし穴なのでしょうね。
やはりどんなチームであっても
「準備と確認(田尻氏いわくJK)」が重要だと痛感させられる試合でした。
チームが成熟してくるとどうしても高いレベルのことをのぞみがちですが、そんなときであっても足元の確認を怠ってはいけないということですね。
そのJKで有名な田尻氏の有名なシリーズは準備・確認の重要性について繰り返し述べられています。
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