中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

逆回り野球が熱い!考える力が養われます!!

逆回り野球で考える力を養おう!

左バッターの走打ち対策にもなる他、様々な効果があります!

 

〇秋田県で行われている雪上野球!

実は私は秋田県出身です。

秋田県由利本荘市には「雪上野球」という独特なルールで行う野球があります。


雪上野球、東由利で熱戦

誰が考案したのかは不明なのですが、年に1度大会が開かれていました。

といっても、もちろん中体連の大会などというものではなく、地域の行事のようなものでした。

私の友人の地元で開催(話すと長くなるのですが、広域市町村合併の影響で現在は同じ市なものの、もともとは違ったので、厳密に言えば私の地元ではありません)されていたので、私も高校生のときに2回参加したことがあります。

この雪上野球は通常の野球と大きく異なる部分がいくつかあります。

①テニスボールを使用する(通常のボールだと雪に埋まると見えないです汗)

②進塁するごとにヘッドスライディングをしなければいけない

③1塁ではなく、3塁に走っても良い

 

私は高校生のときから、この③がおもしろいと思っていました。

たとえばファーストゴロを打ってしまったら、いくら足が速くてもほぼアウトになります。

しかし、雪上野球ではファーストゴロを打っても3塁に走ればセーフになる可能性が少し出てきます。

こうなるとファーストも待って捕るということができません。

記憶の片隅にこの雪上野球はありました。

 

 

〇逆回り野球の誕生!

そして中学野球指導者になって直面したこと。

「左バッターの走り打ち」です。

経験がある方も多いのではないかと思うのですが、左バッターの中にはどうしても1塁方向に走りながら打つようになってしまう選手、開いてしまう選手が出てきます。

これは野球というスポーツの特性上、右バッターは3塁方向に向かいながら打っても良いことは一つも無いのですが、左バッターはスラップぎみになりやすいです。

こうなるとコンタクト率がどうしても下がるし、長打も減ってしまいます。 

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↑私のチームでは全員がホームランバッターを目指しています。

 

また、他にもレフトがチャージをなかなかできるようにならない(というか試合で挑戦しない)、ファーストもなかなか前に出てこれないといったことが見受けられました。

そこで誕生したのが「逆回り野球」です。

逆回り野球は文字通り3塁→2塁→1塁と逆回りで進んでいくゲームです。

これを頻繁に行っているフリーバッティングゲーム形式の練習に採用してみました。 

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実際にやってみると、思った以上に効果が高かったです。 

・左バッターの走り打ち癖を改善することができる。

・レフトやファースト、セカンドにもチャージする意識が出てくる。

・不足しがちな内野手がサードに投げる練習の数をこなすことができる。

・普段以上に考えてプレーをしないとうまくいかないので、考える機会やコミュニケーションが増える。

このような効果がありました。

 

走打ちの改善やチャージの意識というのはこちらが求めていた効果なのですが、3塁に投げる機会は普通に練習をしているとなかなか回数をこなすことができないので、「逆回り野球」で反復できたのは良かったですね。

また、一番大きかったのは考えてコミュニケーションを取らないと野球にならないというところでした。

何も考えないでやると守備も走塁もうまくいきません。

そもそも1塁に走ろうとする選手が続出します。

全員が考え、コミュニケーションを取らないと失敗しまくります。

・当たり前だが、どこに走るのか。

・アウトカウントとケースの確認。

・ポジションごとに打球が来たらどんなプレーをしなければならないのか。

これを事前に確認しておかなければいきません。

普段であれば「0アウトランナーなし」などみんながやるべきことが分かっていそうな場面であっても確認しなければミスが出る可能性があります。

たとえば、「0アウトランナーなし」の場合、レフトに打球が転がったら猛チャージでレフトゴロを狙う必要があります。

バッターランナーもレフトに打球が行ったら駆け抜けになります。

ファーストゴロも待ったらセーフになるかもしれません。

ボテボテはチャージです。

といった感じでいちいち普通の野球とやるべきことが変わってくるので、考えることとコミュニケーションがこれまで以上に重要になってきます。

 

ポジショニングも自分たちで考えてどんどん動かすようにと伝えてあったのですが、やっているうちにショートが左中間を守るようになりました。 

これは、私のチームではセカンドを右中間に置く外野4人シフトを採用しているのですが、それを逆回り野球バージョンに微調整したものです。

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はじめはショートは定位置を守っていたのですが、それだとショートゴロでバッターランナーが余裕でアウトになりすぎるんですよね。

そこに気がついた1年生が声をかけて外野4人シフトを反転させるような形にしていました。

三日くらいかかったのですが、なかなかやるなと思いました。

 

ということで、今回は「逆回り野球」の紹介でした。

打球がどんどん飛んでくるフリーバッティングゲームと組み合わせるのが一番いいのではないかと思います。

ぜひ取り入れてみてください。

 

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