走塁で勝てるチームになる!
4ヶ所同時に行う効率の良い走塁練習の紹介!
〇ベースランニングは効率が悪い?
今回は走塁の基礎練習をご紹介したいと思います。
私は走塁を非常に重視しています。
中学生のレベルだと、走塁だけでワンサイドゲームになる場合もありますよね。
したがって、ケースノックやゲームノックなどで走塁の実践感覚を養うことが重要になるのですが、いきなりボールのある練習で走塁練習をしてもなかなかうまくいきません。
そこで、走塁の基礎練習として通常行われるのがベースランニングですよね。
ソフトバンクホークス 春季キャンプ ベースランニング 20160205
↑こんな感じの練習です。
しかし、私は通常の1ヶ所から全員が走るベースランニングは効率が悪いのであまり好きではありません。
上の練習も効率が悪いと思いませんか?
今回は4ヶ所同時に行う、4ヶ所走塁練習を紹介します。
〇4ヶ所走塁練習とは?
まず、部員全員をホーム、1塁、2塁、3塁の4ヶ所に分けます。
そしてピッチャーを一人つけます。
私がやれるときは私がピッチャー役をやっています。
常に満塁の状態で行いますが、
設定はそれぞれのベース一人しかランナーがいないという設定です。
ピッチャーは2塁にしかランナーがいないという設定でセットに入って、シャドーピッチングをしてもらいます。
その投球に合わせて、それぞれのランナーが独立した走塁練習を行うわけです。
たとえば、ホームから1塁へは駆け抜けを行います。
私のチームでは塁審まで全力で駆け抜けて、その後急ブレーキで内野を振り返るという決まり事があるので、それができているかを1塁で待機している部員がチェックします。
同時に1塁ランナーは2塁への盗塁、2塁ランナーは3盗、3塁ランナーはホームスチールの練習を行います。
走った後は先の塁に並びますから、部員がグルグルと回っていくことになります。
ちなみに2盗や3盗、ホームスチールについては以前まとめてありますので、そちらをごらんください。
2周目はまた別の動きをします。
ホームからはオーバーラン、1塁からはディレードスチール、2塁からはターンスチール、3塁からはゴロゴーといった具合です。
初めにホームからスタートする子は①駆け抜け、②2盗、③3盗、④ホームスチール、⑤オーバーラン、⑥ディレードスチール、⑦ターンスチール、⑧ゴロゴーといった形になります。
普段は2周8本で終了で、部員数にもよりますが15分以内に終わります。
人数が少ない場合は2ヶ所や3ヶ所にするなど工夫をしてみてください。
平日練習は時間がとにかくないので、私はこれをアップの代わりにやらせています。
www.taguchizu.netまた、必ずこのバリエーションということではなく、たとえばローボールスタートを入れてみたり、シャッフルからの帰塁を入れてみたりといろんな組み合わせで行っています。
みなさんのチームごとに走塁の押さえさせたいポイントがあるでしょうから、それを入れると良いと思います。
↑こういったテクニックの習得を目指してはいかがでしょうか?
以上、4ヶ所同時に行う、非常に効率の良い走塁練習を紹介しました。
ここで走塁の基礎を身に着けてからケースノックなどの実践練習に入るとスムーズだと思います。
機動破壊で有名な健大高崎の走塁は非常に参考になると思うのでこちらの本もおすすめです。
また、似た練習で聖光学院では3ヶ所ベーランという練習を行っているそうです。
こちらの記事をご覧ください。
走塁の記事はこちらもどうぞ。