スイングパスという考え方をご存知ですか?
スイングの軌道を表す言葉で、この軌道をボールの軌道に合わせることがバッティングのテクニックとして重要です!!
〇スイングパスという考え方!
みなさん、「スイングパス」という考え方はご存知ですか?
スイングパスとは「スイングの通り道」、つまり「スイングの軌道」のことを表す言葉で、アメリカではバッティング指導で用いられている言葉のようです。
私はクーニンさんの動画で初めてスイングパスという言葉を知りました。
こちらの動画ですが、めちゃくちゃ参考になる動画です。
クーニンさんは様々なバッティング理論、練習を体験してきていますが、その中でも屈指の良動画です。
この動画では根鈴さんというMLBに挑戦した方がクーニンさんにバッティング指導をしているのですが、重視しているのは先に紹介した「スイングパス」というスイングの軌道です。
根鈴さんの指導では、このスイングパスをボールの軌道とできるだけ一致させることで芯で捉える確率を上げ、長打を増やすことを目指していますね。
根鈴さんの指導方法を何と呼べば良いのか分かりませんが、
宮川理論も同じように「軌道」をすごく重視しています。
アプローチの仕方は違うかもしれませんが、宮川理論の公認指導員として、この根鈴さんの指導はとても参考になりましたし、共感できました。
↑こちらは私のバッティング指導です。
※追記
この記事を執筆した後、根鈴さんのところに指導を受けに行って参りました。
そのときの模様がこちらです。
かなり勉強になることだらけでしたので、みなさんにもおすすめです。
根鈴さんの教え方は非常に分かりやすいですし、根鈴さんのいろんな経験のお話もとても参考になります。
〇まだまだ多いダウンスイング指導!
MLBが全て正しいというわけではありませんが、ことバッティング指導に関しては日本よりも先を行っているのは確かだと思うんですよね。
日本ではまだまだダウンスイングを中心としたMLBとは異なる打撃指導が中心となっています。
そのため以前から指摘しているように、クーニンさんもダウンスイングに近いスイングをしており、左脇もかなり締まってしまっています。
コネが強いのも特徴で、草野球選手の中ではかなり能力が高い方だと思いますが、正直持っているポテンシャルを全て発揮できているとは思えません。
クーニンさんに必要なのはこの根鈴さんの指導のように、「スイングパス」を確かなものにすること、宮川理論的に言わせていただけば「レベルスイング」を習得することだと思います。
誰でもHRが打てるスイング「宮川理論」を実践【フォロースルーがアホみたいにデカくなる】
クーニンさんは以前、宮川理論にも挑戦していますが、自己流で挑戦してしまったため、あまり実にはならなかったようです。
逆手をして手首が痛くなってしまったようですが、これは彼のコネる癖が強いためです。
また、脱力できていないためでもあります。
140kmのマシンを平気で打ち返す動画も見たことがありますし、もし正しいレベルスイングで打つことができるようになれば、もっともっとホームランを打てるようになるのではないでしょうか?
まあクーニンさんには余計なお世話でしょうけど笑。
クーニンさんだけではなく、日本のアマチュアレベルではやはりダウンスイングの指導が多いと感じています。
この「スイングパス」という考え方で見た場合、ダウンスイングはやはり欠点の多いスイングです。
ダウンスイングのスイングパスだと、高めはボールの軌道に入ることができます。
しかし、低めはどうがんばっても点で捉えることになってしまい、ボールを斬るようなスイングになってしまいます。
これではなかなか長打は期待できません。
ただ、すごく難しいことに、指導者の方、もしくは選手の方もそうなのですが、自分の思っているイメージとスイングの軌道が全然異なることもあります。
ダウンスイングを指導している方のスイングがダウンスイングでは無い。
ダウンスイングを意識して振っている選手のスイングがダウンスイングでは無い。
こんなことは頻繁にあるので、あくまでも結果としてスイングパスをどうボールの軌道に合わせるかを考えていかなくてはいけません。
王貞治氏なんかは典型で、ダウンスイングをしていると思われていましたし、本人も指導者になってからはダウンスイングを推奨していたようです。
しかし、動画をよく見るとボールの軌道にスイングの軌道が綺麗に入るスイングパスをしています。
根鈴さん推奨のスイングに近いバッティング、そして宮川理論のレベルスイングと同じようにスイングをしているのです。
〇元メジャーリーガー城島氏もスイングパスを意識!
元メジャーリーガーの城島健司氏もこのスイングパスをかなり意識していたそうです。
こちらの動画もかなり勉強になります。
この動画の前半でスイングの軌道の話が出てきます。
「スイングパス」という言葉は出てきませんが、まさにスイングパスをボールの軌道に入れるという話です。
また、王貞治氏のスイングパスの話も出てきます。
城島氏は「ダウンスイングでは手打ちになってしまう」という話や「外角は力が入りにくいから有効だ」という話もしてくれています。
ちょっと今回の話とは逸れますが、以前記事にしたこちらの話とも通じるものがありますね。
MLBのホームラン集を見てみると城島氏の言うようにスイングの軌道がボールの軌道にうまく入っていく選手が本当に多いですよね。
これは日本の高校野球のホームラン集と比べると全然違うことがよく分かりますよ。
もちろん、高校野球でもレベルの高い選手はスイングパスがボールの軌道に入っていますが、叩くようなバッティングや外回りの軌道で金属バットの力を利用して飛ばしている選手も多いですよね。
城島氏の言うところの後ろが小さい選手が多いですよね。
〇ボールの軌道に入るスイングパスを習得するには!?
ではどうやったらボールの軌道に入るスイングパスを習得することができるのでしょうか?
まず、一番初めにあげた根鈴さんの動画を参考にしてみることは有効でしょうね。
ただ、もちろん根鈴さんの指導の全てがあの動画だけで分かるはずもないと思います。
実際に根鈴さんの指導を受けに行ってみるというのも手かもしれませんが、大部分の方には距離的な問題で難しいでしょう。
そこで、アラボーイベースボールでは動画指導も行っているようです。
興味がある方はホームページから動画指導を申し込んでみてはいかがでしょうか?
※現在は休止中のようです。
また、しつこいようで申し訳ありませんが、
宮川理論も目指しているところは正しいスイングパス、確率の高いスイングパスの習得です。
こちらの記事に詳しくまとめていますが、宮川理論流のレベルスイングはボールの軌道と合うスイングパスです。
宮川理論は分かりやすいことをモットーとしていますが、やはり独学だとズレが生まれると思うので、近くの公認指導員の方から学ぶことをおすすめします。
また、宮川理論でも動画指導は行っています。
どうも「宮川理論」と聞くと拒否反応をもつ方もいるようなのですが、スイングパスという考え方をお聞きになってどう感じるでしょうか?
多くの方がスイングパスをボールの軌道に合わせることで打率が上がり、長打が増えるということには共感していただけるのではないかと思います。
私は宮川理論を強制したいと思ってブログを書いているわけではなく、多くの方の野球技術向上のお役に立ちたいと思って書いています。
ぜひスイングパスという考え方を頭に入れて、指導にあたったり、プレーをしたりしてもらえたら嬉しいです。
もちろん、宮川理論を学びたいという方が増えることも大歓迎なのですけれどもね。
こちらの記事で書きましたが、近年軟式野球でも確実にバッティングが変わってきています。
MLB発のフライボール革命ほどではありませんが、「叩け」「転がせ」の指導はもう古く、下位打線でもフルスイングするようなチームが増えています。
強打のチームを作るために、「スイングパス」を理解することは重要です。
ぜひスイングパスを理解した上でバッティング指導をして欲しいと思います。
正しいスイングパスを習得するための練習としてこちらの練習もおすすめです。
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