リリースに触れるのはリスクがある!
リリースに触れずに肘の位置を修正したり、リリースの感覚を掴んだりする練習を紹介します!
ピッチングの基礎練習シリーズはこちら。
〇リリースに触れるのはリスクがある…
以前これらの記事にも書きましたが、選手のリリースや肘の位置に触れるのはなかなかにリスクがあります。
リリースや肘の位置に課題があると感じる選手がいても、リリースには触れずに、自然と良くなるようなドリル練習に取り組ませるようにしています。
そうしないで、細かなところまで指導してしまうとイップスになる恐れが出てきます。
↑イップスについてはこちらの記事をご覧ください。
私は3月にイップス研究所に行かせていただきましたが、やはりかなりの数の野球選手がイップスに悩むそうです。
イップスに関してはやはり「なってからどうするか」ではなく、「ならないようにするにはどうするか」が重要になると思います。
そこで今回は、そんなリリースや肘の位置が気になる選手におすすめの練習、パラボリックスローを紹介したいと思います。
〇パラボリックスローとは?
「パラボリック」とは、「放物線」のことです。
パラボリックスローは放物線を描くように投球を行う練習です。
私は、練習試合の際に知り合いの指導者の方に勧めてもらい取り入れ始めました。
放物線を描くようにスローイングすることで、肘が下がらないフォームで自然と反復練習をすることができます。
緩いボールを投げて、放物線を描けていない場合は肘が下がっている場合が多いので、自分でチェックしながら練習ができます。
また、バケツに入るように練習をすることで制球力も身につきます。
始めは10メートルくらい先のバケツにテニスボールを投げ入れるように行っていましたが、これだと放物線を描かないように投げてしまう選手も多い=良い練習にならないので、間にネットを挟むようにしました。
この図のように行います。
距離は10から15メートルほどが良いと思います。
バケツは放物線を描かないと入らないようにするために、奥行きがある物がいいのですが、もしも無ければイスの上に普通のバケツを乗せても良いと思います。
使用するボールは普段使用しているボールでも構わないと思いますが、私は雨天時に行わせることも多かったのでテニスボールを用いていました。
テニスボールの方が肩への負担も少なく、またバケツも壊れないので良いかなと思っていたのですが、野球のボールとリリースの感覚は異なるので、気になる方は普段のボールにすると良いと思います。
個人的にはある程度野球ボールに近いボールであれば、どんなボールでも効果はあると感じています。
私にパラボリックスローを勧めてくださった方もありとあらゆるボールで行っているとおっしゃっていました。
パラボリックスローは最近、いろんな方が勧めているようです。
こちらの記事でも紹介されていますし、先日野球のセミナーに参加したときも紹介がありました。
チーム全体で取り組むというよりは個別に取り組む練習になると思いますが、ぜひ取り入れてみてください。
「ピッチングの基礎練習」という分類にしてはみましたが、スローイングの基礎練習になるので、に不安がある野手にもおすすめの練習です。
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