中学校野球部!絶対に強くなるヒント集

中学野球や部活動の経営をしている方々のお役に立てるように、野球技術のみではなく、組織づくりのことなど、野球部の経営に役立つ情報をどんどん発信していきます。また、野球小僧を育てたい親御さんに役立つ情報も掲載していきます。宮川理論の公認指導員です。

野球部の教科書~技術編1~ バッティングの基本【2019年版】

(バッティングの基本)

 バッターにはいろんなタイプがいます。プロ野球を見てみても、松井秀喜選手のようなホームランバッター、イチロー選手のようなアベレージヒッター、またはバントなどの小技が得意な選手、いろんなタイプがいますよね。もちろんみなさんにも「こんな選手になりたい」という思いはあると思いますが、初めから小さくまとまろうとしないで欲しいと思います。野球をやっているからには誰もが一度はホームランを打ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。この項ではみなさんのバッティングの可能性を広げるために、バッティングの基本を説明していきたいと思います。ただし、個々に合う合わないは当然あるので、自分にあったスタイルを確立していきましょう。

 

0、スイングパス

①ボールの軌道に入るスイングパスを習得しよう。

…この後、構えのことなどに入っていきますが、まずバッティングの一番大事な要素として、スイングの軌道(スイングパス)について触れておかなくてはいけません。ダウンスイング、レベルスイング、アッパースイングなどとスイング軌道によってスイングの名称を使い分けることがありますが、重要なのは「ピッチャーが投げたボールの軌道にスイングパスが入ること」です。そうするとボールを面で捉えることができるので芯で捉える確率が高まります。この正しいスイングパスを習得する理論として私は「宮川理論」というバッティング理論を採用しています。長打を打つためには必須の考え方なので覚えましょう。基本は肩と並行になるレベルスイングが正しいスイングパスになりやすいです。 

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↑スイングパスについてはこちらをどうぞ。 

 

1、スタンス

①多少オープンスタンスで構えてみよう。

…簡単に言うと足の位置、構えのことをスタンスと言います。いろんな考え方はありますが、おすすめは多少のオープンスタンスです。理由は身体が開きにくいからです。打てない理由で多いのは身体が開いてしまうことです。開いたら絶対打てないということではないのですが、開いた結果として手打ちになってしまうと強い打球を打つことはできません。初めから開いて構えるオープンスタンスだと後は踏み込むだけなので開きにくいです。おまけにふところが深くなるのでインコースも打ちやすくなります。

 

②重心は少し後ろ足にしてみよう。

…重心は後ろ足にかけます。後ろ足体重だとあとはパワーを前に伝えるだけです。真ん中重心だと一旦後ろに体重を移す作業が加わります。よってスタンスはオープンスタンスの後ろ足体重がおすすめです。このときに後ろの膝を内側にしぼりすぎると回転する余地が少なくなってしまうので、膝をしぼりすぎないようにしましょう。プロ野球選手の多くもこのスタンスで、横浜の筒香選手がまさにこのスタンスを取っています。


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2、上体の構え

①グリップの位置を定めよう。

…今度は上体の話です。足の位置が定まったらバットを構えます。右の鎖骨の下に窪みがあると思います。そこの前方でバットを握ります。そして右の肘を地面と平行になるくらいまで上げてみましょう。左肘は力を入れずに下ろしておいてください。バットは地面と垂直、真っ直ぐもしくは少しトップをピッチャー側に傾けるように構えます。これが基本の姿勢となります。構えた時点でバットが寝過ぎていると腕に力が入り、力み過ぎる原因になります。右肘を不自然に上げすぎる(地面と平行ではない)とこの後のテイクバックに悪影響があるので気を付けましょう。右肘を下げた方がしっくりとくる選手もいるので、いろいろと試してみましょう。 

 

3、シンクロ

①シンクロ動作を覚えよう。

…テイクバックの前にシンクロ(手塚一志さんの提唱しているものです)を入れます。これは聞いたことがないバッティング動作だと思いますが、プロ野球選手のほとんどが入れている動作です。やることはすごく簡単、ピッチャーのモーションで足を上げた後に重心を下げる瞬間(お尻が下がる瞬間)に合わせて前足のかかとを踏んでから足を上げるだけです。なぜこんなことをするのかというと、ピッチャーとタイミングを合わせる(シンクロさせる)ためです。打てない理由で一番多いのはタイミングが合わないことです。どんなモーションのピッチャーでも実は重心を下げてからボールを放すまでの時間はほぼ同じです。つまりシンクロすることによって、ピッチャーのモーションによってタイミングを外されてしまうことは無くなります。バットでシンクロする選手もいるのですが、おすすめはかかとでのシンクロです。かかとでシンクロするためには前足のかかとを少し上げて構えておく必要があります。 

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↑シンクロ打法はこちらをご覧ください。

 

4、テイクバック

①キャッチャー方向にテイクバックしよう。

…エルボートップの位置を下げないように、足を上げ、テイクバックします。背中方向にテイクバックしすぎるとボールから目が離れてしまう、腰を痛めるなど良くないことが多いです。バットはピッチャー方向に斜めになると思いますが、それで構いません。トップをピッチャー方向に入れることで、インサイドアウトでバットが出やすくなります。また、テイクバック時の足の上げ方はバランスを崩さないのであればある程度自分次第で構いません。足を上げたときにテイクバック完成ではなく、接地時にテイクバック完了です。この点も注意しましょう。ボール球の際にテイクバックを取らない選手も多いのですが、それではタイミングが取れません。タイミングを合わせる部分は足をあげるところと、着地のところの2点です。「着地でドン」ができるように、ボール球であっても必ず打つつもりでテイクバックと着地を意識していきましょう。 

 

5、着地

①強く着地しよう。

…前足の着地は意識しないと、そっと着いてしまうことが多いです。着地でボールにタイミングを合わせて、勢い良く踏み込むことが重要です。強く着地することで、勝手に上体もついてきます。そうするとグリップからバットが出やすく、インサイドアウトでヘッドが走りやすくなります。また、着地でボールにタイミングを合わせられるようになると、差し込まれたり、泳いでしまったりすることが減ります。そっと着地すると着地のタイミングがつかみにくいので、強く着地するようにしましょう。イメージは「着地でドン」です。

 

6、スイング

①バットをグリップから出していこう。

…テイクバックの位置がしっかりとできたら、スイング自体は意外と簡単です。バットを振るのではなく、バットのグリップをピッチャーの方に出していく。これだけで構いませんし、パワーポジションに入りやすくなります。バットを振ろうとするとヘッドが遠回りしたスイングになりやすいです。グリップから出していくことで振り遅れることが少なくなります。スイングに関してはL字逆手を中心とする宮川理論で学んでいきましょう。 

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↑宮川理論についてはこちらをどうぞ。

 

②基本はレベルスイングをしよう。
…バッティングの基本はレベルスイングです。しかし、よくレベルスイングを「地面と平行なスイング」と間違えていることがあります。レベルスイングとは肩からバットのヘッドまで一直線のスイングのことをいいます。ですから、低めを振ればゴルフスイングになるし、高めのボール球は大根切りのようになります。それが正しいレベルスイングです。レベルスイングに関しても宮川理論を学んでいくことで習得することができます。 

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↑レベルスイングについてはこちらをどうぞ。 


③インコースや高めはあえて脇をあけてみよう。

…「前の手の脇をしめろ」とよく言われるのですが、インコースや高めはその打ち方だとかなりミートポイントが前になってしまいます。ミートポイントが前になるということはそれだけボールを見る時間が少ない、ファールになりやすい、差し込まれたときにどうにもならないということになります。そこで、インコースや高めはあえて脇をあけましょう。そうすることでより近くでミートすることができます。これも宮川理論を習得していく中でできるようになっていきます。 

 

7、フォロースルー

①引き手だけではなく、後ろの手の使い方も意識しよう。

…フォロースルーとは振り終わりのことです。フォロースルーは肩よりも上にくることが重要です。肩よりも低い位置に来てしまうということはレベルスイングがうまくできていないと考えてください(高めのボール球は除きますが)。初めは無理やりにでも肩の位置まであげましょう。また、バッティングは前の引き手が重要とよく言われますが、前の手(ボトムハンド)は正しいスイングパスにするために重要です。それに対して後ろ手(トップハンド)はよりヘッドを走らせる=遠くまで飛ばすために重要です。これも宮川理論の練習をしていく中で自然とできるようになっていきます。どちらの手をメインに使っていくかは選手の個性にもよるのですが、そのあたりは個別にスイングを見ながら教えていきたいと思っています。難しい言葉を使うと、バッティングのタイプが「パンチャー」か「スインガー」かで分類されます。 

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↑パンチャーとスインガーについてはこちら。 

 

②大きなフォロースルーを取ろう。

…フォロースルーで後ろ手(トップハンド)を離して良いのかどうか、これはよく議論になることです。プロ野球選手でも半々くらいのように見えます。どちらかというとホームランバッターほど片手のフォロースルーが多いようです。ただ、片手でフォロースルーするにしてもしっかりとミートした最後に後ろ手を離すというイメージでなくてはいけません。結論を言うと両方練習した方が良いと思います。その上で自分にあったフォロースルーを身につけましょう。個人的な見解としては、片手フィニッシュの方がオーバースイング(無理な振り過ぎ)になりにくく、ケガをしにくいという利点があると感じています。どちらにするにしろ、「フォロースルーは大きく」です。また、練習で正しいスイングパスの習得を目指す場合は片手フィニッシュをおすすめします。あくまでも「練習は練習」です。 

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8、バッティング練習の具体例

①3種類のティーバッティング

…私が推奨している3種類のティーバッティングを紹介します。どのティーバッティングも斜めからトスするのではなく、正面からトスするようにします。実践で斜めからボールがくることはありません。
・正対打ち
→トスする人と正対し、ねじりを作って正面に打ち返します。深いトップを作り、外角のボールを強く打ち返すスイングパスを習得する良い練習になります。
・ワンバウンドティーバッティング
→緩くワンバウンドでトスされたボールに「着地でドン」の意識を強くもってバッティングします。軸足のタメを作り、変化球対応を覚える練習になります。
・突っ込みティーバッティング
→足を大股にし、わざと突っ込んだ状態を作り、軌道の力だけで外野に運ぶ練習です。変化球でタイミングを外されたときの対応の練習になる他、スイングパスの確認にもなります。

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9、宮川理論

①長打を打つためのバッティング理論

…宮川理論とは長打を打つためのバッティング理論です。長打を打つためには、「軌道」「回転」「着地」の3点が主に重要になると考えています。この「軌道」「回転」「着地」を様々な練習を通じて習得していくのが宮川理論です。基礎となるL字逆手の練習はバッティングを良くするためには必須の練習だと考えていますので、ぜひ取り組んでみてください。

 

②宮川理論の思考

…長打を打つために、宮川理論独自と言っても良い思考があるので紹介します。まずは「甘球必打」。これは甘いボールを見逃さずに打つことを指していますが、逆に言えば、甘いボール以外は打たなくて良いことを指しています。早いカウントから厳しいボールに手を出してしまうケースをよく見ると思いますが、もったいないですよね。自分がヒットにできるコースだけを待つことで打率・出塁率が上がります。他には「練習は練習」という言葉もあります。日本では練習を試合のように全力で行うことがすばらしいとされていますが、練習はあくまでも練習です。たとえば、スイングの正しい軌道を習得したい場合、全力でスイングするよりも脱力して軽くスイングした方がうまくいきます。「練習は練習」と割り切って、練習ではチャレンジするという姿勢がチームに根付いていくといいですね。 

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以上になります。

次回はバントやエンドランなどの小技について掲載します。 

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